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こもだ果樹園:地元の風土に根ざした取り組み

 こもだ果樹園がある東御市は、昼夜の寒暖差が大きく、日照時間も長いため、ぶどう栽培に適しています。こもだ果樹園は、この自然環境を最大限に活かし、環境負荷の少ない自然循環栽培法を推し進めています。自然循環栽培法とは、化学肥料や農薬を極力使わず、土壌や微生物の働きを活かして、ぶどうの生命力を高める栽培方法です。この方法で育てたぶどうは、安全で美味しく美しいものになります。

 当地域での代表的な品種は巨峰です。特に種あり巨峰は40年以上前から栽培されており、天皇陛下がご視察された歴史もあります。こもだ果樹園は、この種あり巨峰をぶどう栽培の魂として、その美味しさを誠実に守り、東御の種あり巨峰ファンにお届けし続けています。種あり巨峰は、皮が厚く、種があるために食べにくいというイメージがありますが、その分、果汁が豊富で、甘みと酸味のバランスが絶妙です。一度食べたら忘れられない味です。

種あり巨峰

 種あり巨峰の栽培には、種無し処理に使うジベレリン処理は行わない代わりに、全てのぶどうの粒に種が入るように、弱い剪定や繊細な新梢・結果枝管理、着房制限を行います。種無しぶどうのように植物成長調整剤を使用せず、人間の栽培管理のみで開花後受粉期過ぎの樹勢を制御し生殖成長に誘導します。それにより美味しく美しい種あり巨峰に仕上がります。このように、種あり巨峰の栽培は、化学的な処理ではなく、人間の手間と技術が必要なのです。それだけに、種あり巨峰の美味しさは、こもだ果樹園栽培スタッフの努力と情熱の賜物なのです。

 また、こもだ果樹園は、東御ならではのぶどう加工品も作っています。現在製造しているぶどうの加工品は、セミドライぶどうと巨峰ジュースです。これらの商品は、こもだ果樹園で収穫したぶどうを使って、完熟ぶどうのみ厳選し丁寧に作っています。ぶどうの風味や栄養をそのままに、長く楽しめるように加工しています。これらの商品を開発することで、東御のぶどうの魅力を広く知っていただきたいと思っています。

セミドライシャインマスカットとセミドライクイーンルージュ、巨峰ジュース

 こもだ果樹園、地元の風土に根ざした取り組みを通して、地域の発展と環境保護に貢献することを目指しています。

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