日銀の政策修正で暴落もありえる!? 株価の高値局面で検討したいベアファンドとETF
*今回の記事はあくまで銘柄紹介のみで、売買を勧めるものではありません。また投資は自己責任、自己判断でお願いします。
【はじめに】
今回は、日銀の政策修正で暴落もありえる!? 株価の高値局面で検討したい投資信託とETF、というテーマで話を進めていきます。
2023/2/10に日銀新総裁が植田和夫氏になるのではとの報道がありました。アベノミクスから早10年が経過し、黒田総裁も退任直前に、YCC(イールドカーブコントロール)を従来の±0.25%から±0.5%へと変更し、年末年始にかけて日本株は下落しました。
個人的な意見ですが、おそらく政府の方針転換があったと考えています。もし今後、日銀新総裁が就任し政策修正がなされた場合、株価の下落があり得ると考えております。
その前の高値局面で検討したい銘柄を、ベアファンド編とETF編に分けて、ご紹介させていただければと思います。
目次
1. ベアファンド
2. インバース型ETF
【ベアファンド】
まずはブル・ベアファンドから話を進めていきます。ブル・ベアファンドとは、株式指数などの一定の指数にほとんど連動して、あらかじめ決められた倍率の値動きを目指すファンドです。ブルファンドは指数が上昇した時、指数のおよそ2倍・3倍など基準価額が上昇し、ベアファンドは指数が下落した時に、指数のおよそ2倍3倍など基準価額が上昇します。倍率については銘柄名に○倍ブル/ベアとついていることが多いです。
ブルファンドは、株価の上昇局面では高いリターンが狙えますし、ベアファンドは相場の下落時でも収益を狙えるのが特徴です。今回は高値局面で検討したい銘柄になりますので、下落を狙うベア型ファンドに絞っていきます。
l 楽天日本株トリプル・ベアV
l 楽天日本株3.8倍ベアII
l One 日本株ダブル・ベアファンド2
l 日本トレンド・セレクト リバース・トレンド・オープン
銘柄によっては、レバレッジも2~3.8倍と幅広く、値動きも1日1回だけというのが特徴ですので、大まかに売買していくのには向いているかなと思います。
ただ注意点としては、
1. レンジ相場が続いてしまうと、基準価額が下がってしまいやすい
2. 信託報酬がある場合は長期保有に向かない
3. ご自身の運用方針に合うレバレッジの大きさを選ぶ
4. 銘柄によっては償還期限が近い物がある
ことの4つが上げられます。メリットとデメリットを考慮しつつ、運用していくようにしましょう。
【インバース型ETF】
次にインバース型のETFのご紹介です。そもそものETFの特徴としては、上場されているため現物株のように取引が出来る部分になり、安値高値で売買できたり、成行/指値の別で注文を出すことも出来ます。また少額から始めることが出来、銘柄によりますが1株や10株単位での売買が出来ますので、数百円~数千円の元手でもスタートできるのがメリットです。
売買高の大きな物3銘柄をご紹介させていただきます。
l 1357 (NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信
l 1459楽天 ETF-日経ダブルインバース指数連動型
l 1360日経平均ベア2倍上場投信
これらは日経平均に2倍の逆連動するETFで、仮に日経平均が1%値下がりすると、これらのETFはおよそ2%値上がりしているという物になります。個人的な意見ですが、日経平均の方がわかりやすいと思う投資家の方の人数が多いので、売買高が大きくなっているのではと思います。
こちらも注意点としては
1. レンジ相場が続いてしまうと、基準価額が下がってしまいやすい
2. 信託報酬がある場合は長期保有に向かない
3. レバレッジが1~2倍の物が多く、経験者の方にとっては妙味を感じにくい
これらの3つが上げられると思います。
【まとめ】
日銀の政策修正で暴落もありえる!? 株価の高値局面で検討したいベアファンドとETFというテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ベア型ファンドとインバース型ETFの2つに分けて、ご紹介させていただきましたが、高値局面では楽観して株を買いに動くのではなく、一歩引いた目線で相場を見て、警戒感を高め、下落局面をチャンスに活かしていくのも投資家の目線になると思います。その一助になれれば幸いです。