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【投資信託編②】投資信託の見方1
*こちらの記事は、【投資信託編①】そもそも投資信託ってどういう金融商品?の続きの記事になります。まだご覧になっていない方は、ご覧になって頂くと分かりやすいと思います。
【はじめに】
この記事では、投資信託の見方と言うことで、様々な視点から、投資信託をどう見たら良いかと言うことを解説していきます。ただお伝えしたい部分があまりにも多すぎるため、記事ごとに3つ確認事項を書いていきたいと思います。それではいきましょう!
目次
1. 月次レポートを確認しよう!
2. 基準価額を確認しよう!
3. 何で運用されているか確認しよう!
【月次レポートを確認しよう!】
月次レポートとは、運用会社が運用状況を公表するために、任意で毎月発行している運用レポートで、「月報」「マンスリーレポート」とも言います。
毎月発行されているので、投資環境がどのように変化しているかや、ファンドの運用状況がどうなっているかを、運用会社のホームページ等でタイムリーに確認できます。
月次レポートには投資信託の運用を考えるに当たって、必要な情報が載っており、レポートの見方と注目するべき部分にスポットを当てて見ていきましょう。
【基準価額を確認しよう!】
基準価額とは、投資信託の値段を表すものになります。単位は1口や1万口あたりと表現されますが、どちらも同じ意味で使われることが多いです。投資家が投資信託の売買を行う際には、この基準価額で取引が行われます。値動きは1日1回となっており、その日の投資信託の時価総額を元にして算出されており、値段は投資信託の申し込み時間の終了後に公表される「ブラインド方式」を採用しています。(*ETFは除きます。)
基準価額の特徴としては、運用開始時はどの投資信託も「1口(1万口)あたり1万円」からスタートする、ということです。最初のスタートラインはどの投資信託も同じ、というわけです。
先ほどの特徴とあわせて、注目して頂きたいのは、「いつ運用がスタート」して、「運用開始時に1万円で始まった投資信託が、今いくらになっているのか?」です。
仮に投資信託の運用から10年たった投資信託が、AとBの2つあるとします。(両方とも分配金は出ていないとします。)
Aは基準価額が1万円で始まり、10年後には15000円になっているとします。これは10年たって、この時点でもし解約すると、元本が1.5倍に増えていることを意味しています。
反対にBは基準価額が1万円で始まり、10年後に5000円になっているとします。これは10年たって、この時点でもし解約すると、元本が半分になってしまっていることを意味しています。
このように、運用開始時の基準価額が1万円である、という特徴を使って、運用開始から今まで元本がどのように変化しているのかを、大まかに見ることが出来ます。
またのちにも触れますが、「分配金」と言って、平たく言うと配当のようなものが出ている投資信託もありますが、分配金が出るとその分、基準価額が下がるという性質がありますので、分配金が出るごとに元本が下がり続けている投資信託なのか、分配金が出ても横ばいもしくは上昇している投資信託なのかの見極めにも使えます。(もちろん後者の投資信託を選ぶ方が良いと思いますが。)
【何で運用されているか確認しよう!】
投資信託は国内外の株式・不動産・債券のいずれか、または分散して運用されていることがほとんどです。(ETFで金や原油など商品。REITで特定の不動産に投資できる商品もありますが。)
投資信託のリスクとリターンを考える上で、この投資信託には「何が(株式・債券・不動産が)、どの割合で入っているか?」を見ておくのは非常に重要なポイントです。そこで以下の図から、改めてリスク・リターンを押さえておきましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1684626078620-Sgn1fzhkv4.jpg?width=1200)
一般的に、債券→不動産(REIT)→株式の順にリスク・リターンが大きくなっていく、と言われています。ご自身の考えている投資信託が、債券なのか、不動産なのか、株式なのか、それともバランス型で何対何の割合になっているのかを確認しましょう。
【さいごに】
投資信託編②ということで、投資信託の見方1について見ていきましたがいかがでしたでしょうか?
投資信託の運用を確認するためにまずは月次レポートを確認し、基準価額や、何で運用されているかを確認することで、今までの運用状況やリスクリターンを大まかにつかむことが出来ます。
これらは投資を始めるに当たって、今までの成績を確認するのと同じだと思いますので、これから投資信託を始めようとしている方、もしくはもう始めている方にも有効な見方になると思います。
今回の記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
参考資料
基準価額とは? 投資信託協会
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/basic/index.html
リスク・リターンと上手く付き合う運用とは?~使い途の決まっている資金は確実性重視で【FP監修】
https://www.vortex-net.com/vshare/magazine/asset/vsh_00037/