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昭和時代にはどのように吹奏楽情報を入手していたか

昭和時代の私の経験

 1980年代の後半、私は人口3万人程度の市の中学生でした。その田舎町にも書店はありましたが、おばあさんが一人で切り盛りするような小さな書店で吹奏楽に関する本は一切おいてありませんでした。
 
 そのような環境でしたので、学校の部室にあるものが唯一の情報源でした。幸いにも、中学校の顧問の先生が吹奏楽指導に熱心な方でしたので、過去(1980年代前半からの)の全日本吹奏楽コンクールのレコード10数枚とバンドジャーナルとバンドピープルという吹奏楽雑誌が部室に置いてありました。

 レコードは先生から借りてテープにダビングし、家のラジカセでテープが擦り切れ音が歪むほどまで聞いていました。全国大会の演奏は同じ中学生の演奏であることが信じられなかったことを今でも思い出します。
 また、吹奏楽雑誌には、練習方法、全国大会の舞台の写真、強豪校の練習の様子などが載っており毎月新刊を楽しみにしていました。

 当時の学校(特に田舎)はどこも同じような環境だったのではないでしょうか。

現在の状況

 インターネット上にいくつもの吹奏楽に関する情報が載っています。例えば、
・ Yutubeで過去の名演だけでなく最近の演奏まで無料で聴ける。
・ 吹奏楽専門のサイトで様々なCD・DVDが販売されている。
・ ブログで吹奏楽経験者のさまざまな知識や体験が記載されていること。などなど 

 雑誌については、バンドピープルについて先ほどネットで調べたところ1999年には廃刊になってしまっていたたようです。残念。バンドジャーナルはいまだに健在ですね。末永く発行されることを願っています。

まとめ

 昭和の吹奏楽の情報を入手するための環境は、現在のインターネット時代とは全く異なっていたことを改めて感じました。
 すべての情報が手に入る現在の環境は悪くありませんが、思い返すと情報が限られていた時代は、その限られた情報をつなぎ合わせて想像することを自然に行っていたような気がして、それはそれで良い時代であったなと思います。



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