日記 臓器みたいないちご
5/29
今日も美術館に行った
2度目の企画展
美術がわかるお友達と行ったので小声でこそこそここがいい、この画家が好き、とおしゃべりした
(人気の企画展で騒がしかったため小声でおしゃべりしたが本来は美術館でおしゃべりちゃいけない)
チャイルド・ハッサムの「朝食室、冬の朝、ニューヨーク」
チャイナボタンのようなものが付いた水色のガウンを着た女性が果物を握っている(オレンジの皮むいてる?)
テーブルの上に描かれたのは黄色のチューリップだろうか黄色のチューリップの花言葉にはいいイメージがない 「報われぬ恋」や「叶わぬ恋」など
しかし「正直」という花言葉もある
黄色は太陽を彷彿とさせる暖かで明るい色
朝、これから太陽が昇るであろうこの空間には「正直」の方が合っている
そして背景のレースカーテン
皺や立体感のある光に透けた白いカーテンは光の表現を大切にする印象派ならではだなと感じた
メアリー・キャサット「裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)」
美術館ではメアリー・カサットと表記されていたが本人はアメリカ発音のキャサットと読んで欲しいと主張していたそうなのでこちらで呼ばせていただく
私は頭が悪いのでこの絵を見た時「いいおしりだなぁ」くらいしか思わなかった
あとは母親が来ているドッドのレースで仕立てられた洋服がかわいいなぁとか
調べてみるとエドガー・ドガと深い関係にあったらしくなるほどと腑に落ちた
ドガの描く踊り子たち(バレリーナ)の衣装とキャサットの絵のタッチはよく似ている
キャサットは母と子、女性の絵を多く残している
その洋服全てにこだわりが感じられる
服にこだわる画家にはとても好き
もっとたくさん見てみたい
この2作が特に印象に残った作品かな
グッズはサブレ缶とポストカード、マスキングテープを購入した
お手紙にマスキングテープを貼ってお友達に送ろう
この日は美術館の他に喫茶店に行ってお茶をした
いちごのフレンチトーストを注文
私はメープルシロップが好きなのでたっぷりかけた
メープルシロップの濃いオレンジ色と「とろっ」と「さらっ」の間くらいの粘度が好きだ
流れる様をじっと見ていたい
セットのドリンクにホットティーを注文した
店員さんが運んでくれたティーカップはWEDGWOODのワイルドストロベリー柄の茶器で「わぁWEDGWOODだ」と喜んだところ「お客様に合わせて選びました」と伝えられた
私は今日 WEDGWOODの水色地にワイルドストロベリー柄で周りぐるっとにエンブロイダリーレース(エンブロイダリーレース機を用いて、生地に刺繍を施したレース、立体感のあるレース)があしらわれたハンカチをバブーシュカ代わりに身につけていた
お友達のティーカップはROYAL ARDENのピンクの薔薇柄ティーカップ
縁のフリルのような形や持ち手の形が可愛らしくてお友達の雰囲気にとても合っていた
私のことを思って誰かが選んでくれたティーカップでダージリンを飲んだ
これが喫茶店の醍醐味である
自分の家じゃない場所で自分のものでは無いカップでもてなされる
お店のオリジナルプリントのカップも好きだがこんなふうに店員さんが私のためにティーカップを選んでくれたのがとてつもなく嬉しかった
5/30
冷凍しておいたいちごをアイスティーに氷替わりに入れて飲んだ
今日の紅茶はベリー系のフレーバーティーで友人がイギリスのお土産に買ってきてくれたお砂糖を少し入れてある
1度冷凍したいちごを解凍すると臓器のようにふやふやになるということに気づいた
ルドンの絵を見た
水木しげる先生はルドンの絵から着想を得て目玉の親父を生み出したらしい
私の推測だが鋼の錬金術師の荒川弘先生もルドンの絵を見てフラスコの中の小人を生み出したのではと思った
ルドンの絵は不気味で奇妙だ
1度見たら忘れられない恐ろしさがある
5/31
職場の先輩と帰りに小さくて暗い中華料理屋さんに行った
スープの味が薄いラーメンと昔の幸楽苑みたいな味のチャーハン(褒めてる)と油マシマシ餃子を食べてきた
餃子のあん 肉まんの中身みたいな味がして美味しかった
ラーメンは醤油頼んだけど醤油と塩の間みたいな味だった 500円の割に具だくさんで水菜、ほうれん草、卵、めんま、なると、チャーシュー、のり、ねぎとかとか
ラーメンのしなしなの海苔好きすぎる
お家に帰ってきてクリームソーダを作った
メロンシロップに氷と炭酸水注いでバニラアイス乗せるだけ
私はおうちクリームソーダのためにアイスを作るディッシャーを所有している
さくらんぼは無いから冷凍してあるいちごを乗せた
この冷凍いちごを食べきってしまったら私の春は終わる
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