2020年の舞台BEST3
#2020年観劇まとめ
#2020年の舞台BEST3
《1位》罪の森
罪の森に住まう
強欲・傲慢・憤怒・怠惰・色欲・嫉妬・暴食・無垢、
異形に成り果てた八人の大罪人と、罪人三人、
そして、森に迷いこんだ一人の女の子、
十二人の物語。
「罪」とは?「償い」とは?
とまぁ、そんな感じの物語はあるのですが、
最初に行われたのは、
「人間との定期治療会合」という名のコンセプトイベントで、
撮影会及びお茶会でした。
イベント前に、キャラそれぞれのボイスドラマが発売され、
それを聴いて、
撮影会&お茶会参加者が、
大罪人を、どう撮るか、何を話すか、
各々自由といった感じ。
所謂、「お客様(参加者)」が物語を作る、、って言っても過言じゃないかも。
翌月には、オンライン朗読会が行われ、
11月には、朗読劇が上演されました。
まぁ、その辺の感想は、
盛り盛りに語り済みなのでw
そちらを読んでいただけたらと☆
今年一年、、
罪の森に出逢えたこと、
長田咲紀さんに出逢えたことが、
私にとって、最高の出来事でした。
罪の森を観て(聴いて)は、もちろんのこと、
咲紀さんのnote読んだり、
動画配信見たりしてきて、
いつの間にか、
自分の中で、色々なことが吹っ切れた。
私、何に菅っていたんだろう?拘っていたんだろう?
勝手に期待してたのかも。。と思ったり。
人間関係が悪くなるのも、良くなるのも自分次第だなと思ったり。
推し事にしても、
人付き合いにしても、
何にしても、
この先、ターニングポイントと言える「場所」になった。
咲紀さんには、感謝でしかないです。
ありがとうございます☆
《2位》赤い猫
『黒女 -kurome-』
ある街のATMで、
一人の女性が「どろぼう!」と叫び、
初老の男が取り押さえられるが、発作により亡くなってしまう。
だが、女性はその場から忽然といなくなり、
男は誤認逮捕だった。
その女性は、どこに?何故、男に対し叫んだのか?
実在した未解決事件を題材にしたフィクションストーリー。
因みに、脚本小説が、一部有料にて読めますので、是非に☆
前作「マザー・テレサ」を期にハマった赤い猫☆
ネコ脱出の高倉良文さんが描いたヒューマンホラー。
あれだけ暖かい人情劇を書かれる方がね、
こうも、「人間の恐さ」を露にする作品を書けるってのが、驚きでしてね。
「フィクション」とは言え、
所々、史実に近い内容も組み込まれており、
(前回も今回も、舞台観てから、事件について調べてみたら、
あ~!これかぁ!と思ったりなんざりで)
高倉さん、、博識なのか、勤勉家なのか??
いやぁ、、ほんと「赤い猫」好きです💖
この舞台が行われたのは、
コロナ禍、第一波の始まり的な時期で、、
まだ、楽観的というか、、「消毒除菌すればいいんでない?」的な空気のとこがほとんどで、
ちゃんと「対策」なされてる団体がほぼ無くて、、。
そんな中、赤い猫(ネコ脱出)さんは、
これでもか?!ってなぐらいに、対策してくださって、
観ることに、安心感でしかなかったです☆
「赤い猫」紹介ページ
http://love-theater.dreamlog.jp/archives/5882757.html
《同率3位》集団視力検査
『双儚の輪廻 』
「輪廻」をテーマにした作品。
朱雀・青龍・白虎・玄武、
4つの種族が、
日々争いを繰り返し、収まることがない。
唯一、この争いを止められるのは、
ただ一人。神のお告げを聞ける者。
双輪の巫女だけ。
だが、その巫女も50年現れていない。
そんな時、、巫女が現れる。
しかも、二人。余美(よみ)と天御(あまみ)。
天御は言う、、
「これは、神様の暇つぶし」
そして、もう二人、、
神の使いなる者がいる。
高原と天原。
真実を知らない余美。
真実を知る天御と使いの二人。
そして、真実を知る者がもう一人。
何故、争いは起こるのか?
何故、巫女によって、収まるのか?
ここは何処?真実とは?
といったお話。
結末言ってまうと、、
登場人物全てがAIで、全てが、作り物。
「人間」を楽しませる為のエンターテイメントだったっていうね。
AIに個性(感情)が生まれたことで、
「見られてる」ことに気づき、そして、、っていうね。
お客さんまでも、知らず知らずに、
「視聴者」という登場人物にさせられている展開、
面白かったよなぁ。
ゲームやドラマ・舞台って、
ボタン一つ、終幕の一言で、
簡単にリセット出来、全てが無かったことに出来るけど、
「はい!リセット♪終わり♪」でいいのかな?
って考えさせられたよな。
いやぁ!展開すごかった!
視力検査さんは、
『ラルバレコード』観て以来、毎年観たいと思っていたけど、
色々ありーので、叶わずでいて、
やっと観れて、
やはり、ここは期待裏切らないよなぁと、
大満足でした☆
そして、推し(西村優)さんの魅力を、
最大限に生かしてくれる劇団さんだから、
安心感でしかない♪♪
もう一人の推し(宮永薫)さんも、
視力検査さんで観れて嬉しかったです💖
《同率3位》劇団fool
『その十二支、諸説アリ。』
十二支の物語。
その年の代表を決める為、
釈迦と水天は、
動物達に、元旦の日に新年の挨拶に来るように命ずる。
選ばれるのは、着いた順で、12人(匹)まで。
選ばれたのは、
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・戌・酉・亥。
選ばれなかった、猫と鼬は、納得いかない。
けど、この話には、色々な諸説があり。
何故??色々な諸説が?
そして、もう一つ。新たな諸説が生まれる。
釈迦は言う
「年の初めに、皆で、この襷を私の所に持って来なさい」
果たして、この意味とは?諸説とは?
っといった物語。
これも、ある意味「輪廻」がテーマでした。
いやぁ、、
foolさんは、いつも誰一人「悪役」がいないから、
爽快というか、、
「人」それぞれの気持ちを、大切にする展開良いよなぁと☆
このコロナ禍のご時世なので、
普段通りの演出にするなら、
マウスシールドやれば良い話なんだけど、
あえて、それを避けて、
人と人との距離を離して、やり取りさせる。
でも、それがチグハグではなく、
言葉の一つ一つが、頭にすんなり入ってきたように感じた。
マウスシールドやると、
観る側は、「コロナ禍だからね」で、
現実引き戻されてまうものね。
(マウスシールドが嫌とかではないですよ)
溝さん、、
マウスシールドやらずに芝居やれる演出方法、
知恵絞ったんだろうなぁ。
今にして思うのは、
襷レースの場面で、泣いてまったのは、、
「みんなが好き」って気持ちが溢れ出たからなのかもしれない。
舞台写真
http://stagephoto-love2.dreamlog.jp/archives/8203873.html
《雑談》
そんなこんなで、
上位4作品でした☆
このご時世なのでね、、
観劇したのは、10数本程度なのですが、
少ないながらも、
内容の濃い作品が、ほとんどだった気がする。
因みに、
今回、この4作品が上位なのは、、
このコロナ禍の状況で、
おいそれと舞台に行けない時だからこそ、
「小説にしてみても面白い」作品で、選びました。
現在、「罪の森」「双儚の輪廻」「その十二支、諸説アリ」は、
脚本の通販は、ありませんが、
もし、通販されたら、
是非とも、読んでほしいです💖
「黒女」は、
WEB小説(高倉良文さんnote)で一部有料にて読めます☆