秘密展のひみつ vol.3

こんばんは。

少し間が空いちゃいましたが、秘密展のひみつ第3弾!


今日は作品No.94 美山加恋ちゃんの作品について。


加恋ちゃんとの作品は良い意味で直感的に撮影を行いました。

撮影当日にイメージを共有。

素敵な要素をもらい、ライティングと撮影で使用する箱との関係性などを練り撮影に挑みました。

画像1

カメラの設定は

最初は箱と被写体との距離感で微妙な心情、感情の距離感を表現したかったので

F5.6〜6.3くらいで撮っていましたが、撮影していくうちに影を落とした部分で加恋ちゃんがイメージする心情的な部分を表現したくなったので、割とすぐF9~11くらいに設定を変えました。

表情1つで、QRコードにある“どんな秘密か?”を語ってくれるのでこちらもライティングや構図でシンクロさせて表現したかった。

写真一枚でその物語を伝えなきゃいけないので、お互いに真剣勝負。

一枚だけ奇跡的に残っていた、ライティングの全体図。

画像2

①のメインのキーライトは

スタンドで上から釣ってライティング。

ややトップめから、加恋ちゃんの存在感を浮き立たせるよう振り下ろすような光にしてます。

②のフィルライトは

サイドから120cmのライトボックスにグリッド付けてライティングしてます。

被写体の左側の輪郭を浮き立たせるように補助として。

③のアクセントライトとして

これは、被写体のやや後方に置いた箱に当てて

被写体とは別のものとして表現してます。

まるで、別の空間のものに見えたらいいなと思って色々セッティングしています。

画像3

なんとなくのセッティングメモを乱雑に📝


撮影パターンとしては、

構図やポーズを変えて3〜4パターン撮りました。

作品により近いのはこちらの写真。

画像4

こちらの写真はあえてカラーでお届け🙌

カラーで見ると、着てくれてたワンピースの可愛くて、でも少し切なげな色合いも伝わりますよね。

うん。衣装のチョイスも素敵。


この構図の時は、箱をあえて少し開けています。


もしかしたら、

“閉じられたもの”

“閉じたいもの” 

“閉じたはずのもの”

そのどれか、あるいはそれ以外の何かを

その箱の隙間から感じられたら…と思っていました。


作品に使用した写真は

加恋ちゃんの表情と箱の関係性が一番しっくりくるもので選ばせてもらいました。

レタッチで意識したのは、

少しレトロめなグレーを引き出しました。

他の人との作品では割と黒と白をバランスを意識したのですが、加恋ちゃん作品ではシルバーめなグレーで絶妙なバランスを保ちたかったのです。

それと、髪の毛やまつ毛のシャープ感も。


展示の搬入の時、仕上がったパネルを見て、

とても愛着のある作品になっていて、とてもテンションが上がった大切な一枚です。


この日に撮影した全く別の写真も素敵なのです、、✨

いま思い出しても楽しかったなぁ。

素敵なご縁に心から感謝です!!


see ya!

gekichap 富田大樹


作品No. 94 美山加恋

hair&make:中島加鈴

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富田大樹
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