【日記】 世界は安定して不安定
この記事にも書いたのだけれど、僕は自称バランス派だ。
けれどバランスを取るというのは、50:50にしたいわけではなく、AとB(なんならCも)の間を行ったり来たりしながら、ああでもない、こうでもないと右往左往したい気持ちがあるのだと、最近気づいた。
どちらか一方の結論のみに体重をかけきりたくない。
と同時に、「平等」の名のもとに考えることを終わらせたくもない。
我ながら、あまのじゃくで面倒くさい性格だなと思う。
実際、僕がバランスを取ろうとする営みは、他の人から見たらひどくアンバランスで滑稽なものに見えると思う。ちょっとした風向きの変化(それが世の中の空気の時もあれば、自らの小さな気づきによる時もある)で、足元のシーソーはギッタンバッタンと傾きを変え、僕は忙しなく思考の体重移動を繰り返す。時折、「みんな選んでるし、Aでいいんじゃね?」と悪魔(むしろ天使か)の囁きに惑わされ、でもやっぱり割り切ることはできず、より難儀なほうへ足を踏み出してしまう。
ただそうやってジタバタしていると、ある瞬間にとても歪で、でもバランスの取れた、美しい世界が目の前に広がることがある。
けれどそれは一瞬のできごとで、すぐにまたバランスは崩れてしまう。
この世界は安定して不安定なのだ。
だから今日も途方にくれる。
そしてそれを喜びに感じている自分がいることに、少し呆れてもいる。