タイムマシン
10年くらい前に、タイムマシンの本を買った。
読んだあと、どこかにいった。
速く走ると痩せて見えるとか
マンションの上層階に住むと歳を取らないとか
そんなことも書いていた。
退院してからは、本の余韻と、余裕と、男子の宇宙好きが相まって空を見ることが多い。
月まで38万キロ。
光速は時速30万キロ。
今見ている月は、おおざっぱに1秒前の月。
太陽は8分17秒。
時間が遅れるとか、二つあるとか
空間がゆがむとか
机上で思考実験風の真似事をしていると難し過ぎて、わからないまま時間が過ぎる。
スマホも要らない。
無口な長男は大学生。たま〜に帰ってくる。
日曜日、皆でジョリパスに行った。
音速はどれくらい?と聞くと、秒速340メートル、温度によって変わる。のようなことを言っていたと思う。
帰り道。雨は降っていないけど南の空で雷が光っていた。バイクにまたがって近くの下宿に戻る。
タイムマシンの本は、いつの日か長男の机上で見たことがある。