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土曜日はMRI

土曜日はMRIを9:30から予約していた。朝は6時前に1号2号と散歩に行った。フードをあげて、洗濯したり干したり、ココア飲んで、餅食べたりと、いつもはゆっくりペースなんだけど、7時に家内が起きてきた。

 起きてすぐテンションが高い。流石だ。「10分前には座ってなあかんから9:10にはつかなあかんわ!」といいながら用意をはじめた。「自転車、最近乗ってないから空気入れとときよ!」と言うので、空気入れをシャカシャカした。ちなみに、本人いわく「!」はつけていない。聞こえる人には聞こえる。私たちが8:50 に出かけようした時に、私はメガネを忘れたことに気づいて黙って取りに戻った。家内は外で「何してるん!おそいわ!」と発破をかけて自転車をこぎだした。後を追いかける。

 自転車に久しぶりに乗った。通院のために買った、まあまあ新しい自転車。カゴが曲がって歪んでいる。タイヤのカバーも首をかしげたようにカゴと同じ方向に、ひん曲がっている。今はリハビリ病院にいってないから自転車は車の後ろに置きっぱなし。車庫入れの時、何度か自転車にバックの車がぶつかる音をリビングから聞いたことがある。自転車は車輪止めではないけど応用力が高い。
 追いかける。後ろを着いていく。今日でもう3回目だから道はわかっているんだろう。快調に前で風を切って行く。あれ?左に曲がった?大通りを渡って反対車線に入った?信号待ちで追いついた。「なぁ、ココ渡ったら、地下鉄の駅の下通るで?」最終的には渡るんだけど、今、渡ってしまうと高速道路の下にもぐって、ごちゃごちゃしている所を通って、かつ人も多いので遅くなる。快調に飛ばしていた家内が「早よ言ってよ!」と次の次の信号で、また大通りを渡って元に戻った。

 そうこうしながら、晴天のもと自転車はクリニックに近づいていく。身体もポカポカしてきたのでマスクをずらした。信号待ちのとなりで家内はバックをゴソゴソしている。あと信号二つだ。「なぁ手帳は?!」と聞かれたので、いつもの棚に置いていると思うと応えた。今日は手帳は要らない。次の信号で「マスク知らん?!」いや〜それは・・・「病院やから要るやん!」いや〜、そんなこと言われても。・・・私はしてるけど。「先行っといて!」と言われ、病院セットを渡された。自転車を止めて鍵をかけ、診察を待つ。そのうちマスクを買った家内が到着した。とりあえず落ち着いた。定刻よりも遅れてMRIが始まった。

ズン、チャ。ズン、チャ。一定のリズムがバックグラウンドで流れ、ドンドンとかギギギっと言う音。閉まりにくいふたを、閉めるか開けるような音。などなどを聞きながら、そうそう、こんな感じやなと、入院時を思い出して、徒然に終わる。
 先生と面談で問題なしとのこと。薬の副作用で眠くなったり、怒りっぽくなったりしないかと聞かれた。私は、ないと答えた。
 肝臓の数値はよくなることはないと言っていた先生に急性期病院の検査結果を家内が見せた。よくなっているので家内はちょっとドヤ顔で渡していたような気がする。先生も悪くなっていないと言いつつ、「とにかく塩分控えめを」と付け加えた。
 帰り道、松屋に寄った。珍しく私のは大盛りを発券していた。

380円。安いなぁと言っていた。家内はご飯に紅しょうがのようなものを載せていた。おそらく紅生姜もどきは塩分をまあまあ吸っている。
 食べ終わった後、またカバンを探っている。「なぁ、自転車の鍵しらん?!」いや知らない。カバンの中身を全部出して、鍵がないことを確認して外に出て行った。私は一応、テーブル、椅子をチェックして、遅れて外に出た。そこに、ちょっと笑顔の家内がいた。「鍵さしたままやったわ。一応閉めようとして、差しっぱなしやったわ。でもな、えらいわ、閉めようとしてたわ!」と言った。鍵を閉めて、抜かなかったらしい。前向きだ。
 とりあえず、私でなくて良かった。もし鍵をさして忘れていたのが私だったら・・・
まあ数値が良かったから全て良しだな。

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