死が怖くない

 死ぬのが怖くない。前よりは。
念の為、死にたい気持ちや、希死念慮があるわけではない。病院で「Kojiさんが死について話してます!」って若い子が先輩のとこに飛んで行って、迷惑をかけたことがある。希死念慮はありません🫡
 病気の後、合計3回意識がなくなった事が、死の予行演習の様なものになって慣れたのが大きい。
 1回目、救急車で運ばれた時は1ヶ月、記憶がない。その意識不明の時は色んな夢を見ていた。夢を見てさまよったり、死にかけて眠ったり。
あの時、死んでいたら。何もわからない。夢と現実がわからない。死んだこともわからないまま死んでいた。色があるとか、無いとか、白いとか黒いとかも無い。死ぬとか生きるとかも無い。そこで全てが終わって何もなくなっていた。簡単で、あっけない。はかない。それさえ死ぬ時は感じない。
かもしれない。
 
 周りは救急車呼んだり、大阪から車で駆けつけたりで大変かもしれないが、本人は周りが大変なのかどうかなど何も知らない。生きている人は、それぞれ色んな事と関わって、しがらみもあるけど。死ぬ人は何もない。何も無くなる。

まぁ実際には死んだわけではなく、生きて帰ってきた。当時は、生死のグラデーションがあって、はかないって思って今、ここに書き残すことが出来る。ただその時は全く何もなかったか、無くなりつつあった感覚が残っている。

 2回目は内視鏡検査で初めての全身麻酔。2時間くらい。あれよあれよという間に終わった。気づいたらいつものベッドの上。直前は忙しそうで、本人にわからないようにするのが麻酔の戦略ではないのかと思わせるような、手際の良いバタバタさだった。
(脳が飛ぶのでまた明日)

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