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意識不明、麻酔

 死について話をすると、リハビリ病院やセンターの人達が敏感に反応したり、心配してくれる。
 去年入院し、一ヶ月間、意識不明だったり、全身麻酔を2回した。今年はてんかんで意識がなくなった。意識不明や麻酔って死ぬ感覚に少し近いなって気がした。ビックバンの反対みたいな。意識がなくなり。死ぬと全く何も感じないと思った。
 そんな事を言うと、こちらをじっと見て、静かにさとされる感じ。さらにセンターでは、「仕事復帰はどっちでもいい。」のような事を言うと、対面の先生2人にまじまじと見つめられて労働意欲とは、みたいな事を説明されかけた。
 私は意識が無くなったことを思い出して、何気な〜く話しているだけであって希死念慮や自殺願望が強くなったわけじゃない。それでも、そんな風に心配してくれたりする。
 おじいちゃん、おばあちゃんが亡くなって、父や義父も亡くなった。同い年の従兄弟は自分が入院中に亡くなった。自分も歳とって若い時と比べると死が近くなった。そして昨年は死にかけて、より身近になった。麻酔はもっとあっけなく、数秒で無意識(死に近い感じ?)に落ちた。恐怖感もなかった。意識がなくなった時、多分、死んだら全く何も無くなるって感じだった。
 わたしは今も仏壇に手を合わせる。有り難く南無阿弥陀と言っていたおばあちゃんの控えめな信心深さも尊敬できる。ただ極楽浄土や天国、地獄は、ないと感じた。子供の頃の天国地獄とは変わってきた。無宗教っぽい日本人だという事も関係してると思う。

 話が飛ぶけど、1804年に華岡青洲が世界初の全身麻酔手術をしたらしい。結構、麻酔の歴史は浅い。麻酔がない時は手術する方も、される方も想像を絶するストレスがあったと思う。麻酔ってすごい。こんな話をすると、飛んでくるのでやめておいたほうがいい。
 転院した時、空を飛べるの様な事を言ったらしい。今も少し飛んでるかも。個性が飛ぶ時代になった。

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