Sicknote Page.16 とにかく歩いて、飯を食え
排尿の辛さ
「早期離床」という言葉を聞いたことがありました。
術後はなるべく早くベッドから離れられるようにすることで、体循環を良くしたり、組織の変な癒着を防ぐという目的だったと思います。
私もやりました。
というより、入院計画の日々の目標に書かれているのです。
そして離床して歩けるようになると自分でトイレに行けるので尿道カテーテルを外せるようになる、とどこかの体験談動画で言っていました。
これが辛い。
まず痛いから慎重にベッドから離れます。その場で足踏みします。病棟の廊下を1周してみます。もちろん看護師さんと一緒に。
そこで聞かれます。「おしっこの管抜きますか?」と。私は前述のようなことを事前に頭に入れていたので「抜きましょうか」ということで抜いてもらいました。
で、定期的に看護師さんにトイレに行ったか聞かれます。尿意が全然起こらないので、絞り出してみることにしたんですが、その時なんで尿意がないのかわかりました。
おしっこすると尿道がすげー痛いんです。しみるといったほうが適切かもしれません。しかもカテーテルが入っていたので、目標も定まらない。一種の排尿障害みたいな感じになってました。
これは3、4回目ぐらい改善していくので、それまで繰り返すしかありません。日にち薬ですね。
看護師さんが実際に入院したときの体験談でも同じ様なことを言っていました。
痛みを我慢して気持ち悪いのに歩かないといけない
一人で歩けそうなので、できるだけ歩いてみます。ゆっくりと。
ただこれだけでも辛いのです。
全身麻酔の手術では筋弛緩剤を併用して、体が自由に動かないようにするんだそうです。また、心肺機能が弱くなるので、気管内挿管して肺に直接、酸素と笑気(吸入麻酔薬)を入れるそうです。いくら補助されていると言っても、通常時と100%同じというわけではありません。
となると、これを健常状態に戻さなければなりません。
歩くと腸が動き、排ガス、つまりおならが出るようになります。これが重要。
なんですが、自分の場合、歩いていたのですが、かなかなガスが出ず、痛みとも相まって、夜に気持ち悪くなって、吐き気を催しました。出るものもないのに。
結局、計画通りに術後2日目の朝食を取ることはできず、先生に見てもらったところ、「歩かないとお腹も動かないから排ガスも起きないので悪循環に陥っている。頑張って歩いてください。」とのこと。
「いや、俺結構歩いてたと思うけど。息上がりながら。」とか思いつつ、気持ち悪さを抱えて定期的に病棟を歩くことにしました。
そうすると少しずつですが、しんどさはなくなっていきました。
体が食事を受け付けない
術後1日目の夜は小さなりんご味のジュースが出されます。これが美味しかった。
術後2日目になると朝から易消化食(いしょうかしょく)というのが出されます。
2日目は朝しんどかったので、昼から食べたのですが、全然食べれませんでした。まぁメニューが微妙というのもあるのですが、まず予想していた以上の量が出てきます。常食より多いじゃないかってぐらいの。で、煮物の匂いを嗅いだときに体が受け付けなかったんです。そりゃ2日間ぐらいは飯食ってないわけですから、いきなり食えと言われても胃が受け付けない。仕方がないので、ひとまず白米だけは完食しようと頑張りました。おかずは9割残しました。
こうして、術後を過ごしていきます。
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