日本シュタイナー学校協会宛の公開質問・意見書(1)
以下の文章を、日本シュタイナー学校協会 世話人各位宛に2023年10月13日に送りました。
日本シュタイナー学校協会は、日本国内のシュタイナー学校が集まっている協会組織です。
学校法人シュタイナー学園も会員として加入しています。
興味がある方は、下記サイトをご参照ください。
今回の記事はかなりの長文になっていますが、それでも精一杯簡潔に、ポイントだけ押さえて書くよう意識したので、太字部分の大見出しだけでも結構ですので、読んでいただけたら幸いです。
ここからが本文です
学校法人シュタイナー学園12年保護者の早乙女正樹です。
かつて、日本シュタイナー学校協会事務局でお世話になっていたので、私のことをご存知の方も多いかと思います。ご無沙汰しております。
「日本のシュタイナー学校が社会に開かれた、健全な組織運営を継続的に行えるようになること」を目的とした文章です
この文章は、日本のシュタイナー教育、シュタイナー学校が、広く社会に開かれた存在として、健全な運営を継続的に行えるようになること(その手助けをすること)を大きな目的としています。
もう少し具体的な目的として、今回の文章では、以下2点を主な目的としています。
1.学校法人シュタイナー学園(以下、学園)が抱える重要な問題について、日本シュタイナー学校協会(以下、協会)に認知していただく
2.学園が抱える重要な問題に関連して、協会としての考えをお聞きする
以下、上記目的に基づき、協会世話人の皆さんにお伝えしたいこと、お聞きしたいことを書いていきます。
学園は「モラルハザード」の状態にあります
私がこれまでに学園が抱える運営上の問題について、どのように声をあげてきたか、そしてその具体的な内容については、文末に参考となる文章へのリンクをリストアップするので、そちらを是非参照してください。
ここでお伝えしたい重要なことは、学園が「モラルハザード」の状態にあるということです。
私がここで使っている「モラルハザード」という言葉の意味については、Wikipediaの3番目の意味が見事に一致していると思うので、そちらを引用します。
「3.倫理の欠如。倫理観や道徳的節度がなくなり、社会的な責任を果たさないこと(「バレなければよい」という考えが醸成されるなど)」
「教科書不使用」という違法状態を隠したいがために、モラルハザードに陥っている
皆さん良くご存知の通り、シュタイナー教育では「教科書は授業で使用しない」というのが基本です。
学園でも、ほとんどの授業で教科書は使用していませんし、私の三人の子どもたちは小学校、中学校では教科書を受け取ることもありませんでした。
一方、学校教育法の第一条に該当する「小学校」「中学校」「高等学校」等は、学校教育法に定められた条件を満たす必要があるので、原則として「授業で教科書を使用する」ことが義務付けられています。
学園は、この「小学校」「中学校」「高等学校」に該当します。
※この公開記事を読んでいる方のために補足説明させてください。いわゆる「フリースクール」は、ほとんどの場合上記の対象外の学校なので、授業で教科書を使用する義務はありません。
「法律上、教科書使用義務があるのに、授業で教科書を使用していない」、この事実は学園にとって極めて重大な問題です。
常識的(あるいは良識的)に考えれば、この事実について指摘された時点で、速やかに事実を認めて、改めるべく努力すべきでした。
しかし、学園は「違法事実を隠ぺいする」という誤った選択をしてしまいました。
そしてその判断が「モラルハザード」を招いてしまっていると言えます。
学園の責任者である理事たちは、学園の生徒たち、大人たちであれば誰でも知っている事実について質問をしても、「回答しない」という形で問題事実を当然のように隠ぺいしています。
そしてそのような無責任な状況に対して、学園内の公の場で私が声をあげても、「多数の支持があるから今後も同様に対応する」と理事長自ら公言しています。また、教師たちも私の訴えに対してひたすら沈黙することで、違法状態の隠ぺいに加担しています。
※本来であれば、上記のような状況について、ひとつひとつ根拠となるものを提示していきたいところですが、それではこの文章が著しく読みにくくなってしまうので、ここでは意図的に割愛しています。
ただ、文末に紹介する私の記事を参照していただければ、「事実である可能性が十分にある」との判断がなされるであろうと私は考えています。
私の指摘の事実性について、大いに疑わしいと思われるのであれば、その旨お伝えください
そうは言っても、皆さんが私の述べていることについてどのように判断されるかは、私の期待や予想とは全く違うものとなる可能性はありますから、もしも私がここで述べていることについて、強い疑念を抱かれるようでしたら、その旨ご連絡ください。
その際には、私の手元にある材料を遠慮なく提示して、説明させていただこうと思います。
授業で教科書を使用していても、”シュタイナー教育”と言えますか?
ここで、日本シュタイナー学校協会としての見解をお聞きします。
<質問1>
授業で教科書を使用していても、それを”シュタイナー教育”と言えますか?
私が知っている範囲では、協会の世話人の皆さんは物事を論理的に考えるという点において、比較的能力の高い方が多いと思っています。
ですから、この質問が日本のシュタイナー教育にとって、非常にクリティカルな質問であることを理解されているでしょう。
そして、この質問への答え次第で、学園を追い詰めてしまうか、健全化への道を開くか、そういった問いであることも理解されることでしょう。
何故私がそう思うのか、ここでは敢えて解説をしません。
決断するのは、協会の責任を負っている皆さんたち自身であるべきだと考えているからです。
当然のことですが、回答が幅広い解釈を取り得る曖昧さを持ったものであるにせよ、解釈の余地が少ないものであるにせよ、「回答しない」という選択をするにせよ、長期的には協会がその対応の責任を負うことになるでしょう。
質問への回答は、2023年11月12日までに、下記連絡先までお願いします。
連絡先メールアドレス:(私のメールアドレス)
協会の皆さんの対応が誠実なものであることを期待していますが、皆さんが思うようにされたら良いでしょう
少しだけ、私の正直な心情を語らせてください。
学園の大人たちとのやり取りで、私はすっかり人間不信に陥っていると言って差し支えないと思います。少なくとも心情的には。
一方で、私の理性は「絶望など一時の感情に過ぎないから、できることをやればいい、結果は何年後か、何十年後かに出るかもしれないのだから」と私自身を支えてくれています。
そしてもうひとつ、ここ最近になって私を支えてくれるのは、このnoteというメディアで私の発信に好意的なサインを送ってくれる、私は会ったことも話したこともない方々です。
あくまで、私の書いた特定の記事に好意を寄せてくれただけではありますが、おそらくはシュタイナー教育と無関係であろう人が、私の心にある種の”恵み”を与えてくれます。
たとえ協会の皆さんが、私からすると「不誠実」な対応をしたとしても、私は今後もやれることをやるだけだと思っています。
裏切られるのには慣れ切っていますが、あまり多くの期待をしないようにしています。
逆に言えば、皆さんが誠実な対応をすることへの期待はゼロではありません。
私が何を期待しようとも、期待していなくとも、協会世話人の皆さんは、「日本シュタイナー学校協会」の名のもとに、然るべく対応をされることと思っています。
読んでいただきたい参考記事へのリンク
全てに目を通すのは難しいと思いますが、まずは私が告発記事を書いている2つのサイトを紹介します。
しばらく前までは、「とめぞう版」の方をメインにしていましたが、最近ではnoteの方をメインにしています。
とめぞう版に掲載している記事の中では、下記のものが「まとめ」として参考になるかと思います。
noteの記事の中では、以下のものを是非一読していただきたいと思っています。
まだまだこれからも、私の告発は続いていくと思います。
おそらく、協会への公開質問も(協会が拒絶しなければ)続いていくだろうと思っています。
日本のシュタイナー教育のために、何ができるか、協会の皆さんも真剣に考えていただけたらと思います。
ここまでが本文です
長い文章を、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私の告発は、まだまだ道半ばです。
引き続き、ぼちぼちで結構ですのでお付き合いいただけましたら幸いです。