下着好きによるブライダルインナー覚え書き
元下着販売員の下着好き、とめこです。
今回は数年前着用したブライダルインナーの覚え書きあれこれです。
下着販売員として働いていた時にブライダルインナーも扱っていたのですが、知識に深い専門性はなく、日常用ブラとあまり変わらない見立てをしていました。
自分が挙式するためにドレスショップでブライダルインナーを着けてもらったとき、新しい発見やなるほど~な学びがあったので、書き出しておきます。
挙式スタイル
都内の専門式場、親族のみチャペルで人前式~会食、披露パーティー(ドレス着用は12時間ほど)
ウェディングドレス1着のみ(ハイネック・セミロングスリーブ・プリンセスライン)
ボディサイズ
身長158cm バストサイズC70
着用ブライダルインナー
C'EST MOI(セモア) エレガントB
ドレスの胸元はこんな感じ↓
着用したブライダルインナー↓
特別目立った特徴があるドレスではなかったので、洋装での一般的なブライダルインナーの選択になっているとは思います。
和装やマタニティ、背中が開いたオープンバック、深いVネックのドレスなどを選ぶときにはまったく参考になりません。悪しからず。
胸は盛らないし、谷間は作らない
ブライダルインナーでも、日常用のブラと同じように、胸の輪郭とワイヤーが沿うように寄せ集めはもちろんするのですが、
谷間やデコルテにボリューム感が出るようなブラジャーの形ではなかったです。
胸に高さが出る(前にせり出す)形で、普段のブラサイズと同じC70で着用してもカップとブラに結構隙間ができました。
これをパッドで埋めるのは日常用ブラと同じなのですが、
パッドの位置は胸の下側ではなく、上側。
つまりカップと胸の隙間に直接パッドを詰める方法でした。
パッドを上側に詰めるメリットは、
着用中体を動かしても、ずれてブラと胸に隙間ができるリスクが小さくなるので、ドレスを着た時の胸元のラインも着心地も安定する、と理解しています。
確かに、ブライダルインナーは脱ぐ時までパッドできちんと隙間が埋まったままで、ずれた感じはありませんでした。(日常用はサイズがあってても多少ずれることはあります。)
私の場合はドレスの形がハイネックで谷間は見えませんし、デコルテもレースで覆われていたので、素肌で胸のボリューム感を出す必要がなかったのもあると思います。
もっとも怖い「ドレスのずり下がり」を防げ
私が選んだドレスは肩回りにもレース地があったので、ドレスのずり下がりはそれほど心配がなかったのですが、
ビスチェタイプのドレスだと、肩で吊れない分、胸と腰にドレスの重みがかかってきます。
ドレスの締め上げやお直しでしっかり体に合わせてもらうのと同時に、
ブライダルインナーもずり下がらない安定感がある形を選ぶと安心ですね。
ブライダルインナーのブラジャーには、2つの形があります。
ビスチェタイプ
ブラとウエストニッパーが一体になってる。
メリット:ウエストニッパーを別で買わずに済む分、安価で済む。バックオープンに対応できるものがある。
デメリット:ブラサイズとニッパーサイズをそれぞれで選ぶことができない。
セパレートタイプ
ブラとウエストニッパーが別になっている。
メリット:ブラサイズとニッパーサイズを自分の体に合わせて選ぶことができる。
デメリット:ビスチェタイプに比べて高額。
ビスチェタイプ↓
セパレートタイプ↓
販売員だった時に店舗で扱っていたのがビスチェタイプでした。
ホックをしっかりきっちり締めれば、そう簡単にずり下がることはないものと思っていたので、私自身もビスチェタイプを選ぶつもりでしたが、
実際にセパレートタイプを着けてみたところ、隙のない安定感でびっくりしました。
腰に向かってすぼむ人体の骨格上、肩紐で吊れないとブラのアンダーベルトは下がりやすくなりますが、
自分のウエストとウエストニッパーのサイズがばっちり合うと、ブラがずれなくなるんです。
ビスチェタイプでもウエストがしっかり隙なく合えば全く問題ないと思いますが、
安定感に惚れ惚れしたので私はセパレートタイプを選びました。
挙式当日、ブラやドレスのズレは感じませんでしたし、バストトップも終始高い位置でキープできていました。素晴らしい〜!
着せてくれた衣装店の方のお力によるものも大きいと思いますし、
ドレスでの立ち居振る舞いに慣れていない私でも着崩さず12時間維持できたは、セパレートタイプのブライダルインナーの力はあったと思います。
もしインナーをビスチェタイプと悩んでいるなら、セパレートタイプをおすすめします。
予算的にセパレートを避けたいということなら、ウエストがしっかりフィットするビスチェタイプを探してください。
おすすめしないのは、肩紐なしブラのみ・ウエストニッパーなしで臨むことです。肩紐を使わないのであれば、ニッパーは必須と思います。
ドレスやブラがずり下がって、美しいドレス姿が保てなくなってしまいます。
衣装店で買うか、下着屋で買うか
販売員をしていたこともありブライダルインナーが安く買えるお店も知っていたので、
自分の時もそういうお店で買おうと思っていました。買い物は賢く!ただでさえ高額な挙式なんだから、私にこそできる節約を!と。
それでも衣装店で購入したのは、
・ドレスを着せてくれる衣装店の人が勧めてくれるんだから間違いない、と思った。
・ドレスと併せてインナーも試着できるから形が合わないという失敗が起きない。
・挙式にあたってブライダルインナー以外に選択・決断を迫られることが多すぎて、別の機会に下着屋に行くという手間を増やしたくない。
という理由でした。
いやほんとに結婚式って決めなきゃいけないことが多くてびっくりしますよね。どの程度こだわるかにもよりますが。お花とかテーブルクロスとかケーキとか曲とか。
私たちは人前式だったのでコンテンツや誓いの言葉を考えるのにも苦労しました。
手を抜けるところは抜く、人に任せられるところは任せるという思考に自然となって、
ドレスとインナーの相性の検証や比較の手間をお金で解決させた感じです。
あと挙式全体の額が大きすぎて、数千~数万円の違いは誤差にも思えてきます。ほんとに怖い。1万円あったらいいブラ1枚買えちゃうのにね!!
とはいえ、インナー選びに後悔はないです、挙式当日をきれいなドレス姿で過ごせたので!
ブライダルインナーに3万も4万も出せないよ!という方は、下着屋で買うのがおすすめです。
ドレスを自前で用意する場合でドレスが持ち運べるボリュームであれば、下着屋に持ち込んでインナーとドレスの相性を確かめてもいいですね。(事前にお店に相談してください、多分対応してくれます。)
より安価なものがいいなら、ビスチェタイプがイオンやイトーヨーカドーに入ってるトリンプや、ワコールのアウトレット店で7,000円程で購入できます。
セパレートタイプは安価なものを探すのが難しく、アウトレット店で出会えることもありますがレア度が高いです。在庫問い合わせはダメ元で。
安定して在庫があるのは高価になりますが百貨店です。
セパレートタイプブラ1万円程度、ウエストニッパー9,000円程度から売られています。
それでも衣装店でまとめて買うよりは費用が抑えられます。
下着屋で探す注意点は、店舗によって取り扱いがなかったりサイズ欠けの可能性があるので、お店に行く前に電話で在庫を確認してくださいね~。
あと、ネットで買えるものもありますが、日常用のブラ(もさることながらそれ)以上に着け心地は重要なので、試着してからの購入を強くおすすめします~。
そして何より、安く済ませたいからとサイズが合わないものをどうにかして着けるのはどうやってもおすすめできません。
ビスチェタイプで合うサイズを探してみるか、
衣装店の方に相談してみたら何かアイデアがもらえるかもしれません。
式の後のブライダルインナーの行方
「結婚式に呼ばれたときにも使えますよ」
「ウエストニッパーは普段使いできますよ」と聞いたものの、
私のブライダルインナー一式は式の後から衣装ケースの奥でひっそりと余生を送っています。
役目は終えて思い出の品としておきたい気持ちで…
というのもウソではないですが、締め付けがきつめなので、自分一人で着けるにはなかなかパワーがいるため自ずと手が遠のきました。
もし式の後の日常使いも見越してブライダルインナーを選ぶのであれば、デザインがレースではなくプレーンで、色も白ではなくベージュにすると実用的だと思います。(締め付けしっかりめのブラを着ける気概も必要です。)
ベージュだとブライダルという特別感はなくなっちゃうんですけど。どちらを重視するかですね、非日常か日常か。
非日常を選んだ私ですが、大きくかさばるものでもないのでこれでよかったなと思っています。
ではこれから挙式の方、
不安のないブライダルインナーを見つけて素敵な式になりますようにお祈りしています!
お読みいただきありがとうございます。サポートは記事を練るカフェ代にさせていただきます!コメダのたっぷりミルクコーヒーが好きです。