暑い夏に最高のパイナップルドリンク
毎年のことですが、今年の夏も暑いですね。電気代がいくらになるのか、ハラハラしますが、エアコンが止められません。
さて、暑い時は冷たい飲み物が飲みたくなりませんか?
そんな時におすすめなのが「テパチェ」です。
みなさんは「テパチェ(Tepeche)」という飲み物を知っていますか?
「テパチェ」はメキシコの伝統的な発酵飲料です。
今日は、「テパチェ」の作り方を説明していきます。
テパチェの作り方
材料
パイナップルの皮 1つ分
パイナップルの実 半分
水 300ml
黒糖 300g
シナモン 1本
粒黒胡椒 10粒程度
クローブ 3-4粒程度(入れなくてもよい)
大きめの容器(梅酒などを作るような瓶)に材料を全て入れます。
瓶の蓋は被せるだけ。
2-3日、発酵させれば完成です。
発酵が激しいと泡が大量に出てきますので、気になるようなら取り除いてください。
完成したものは、冷蔵庫に入れればそれ以上は発酵しません。完成後は2週間弱程度で飲み切るようにしてください。
発酵させるのですがアルコールは発生しませんので、小さいお子様でも飲むことができます。
効能
「テパチェ」は薬膳から見ても理にかなっている飲み物です。
パイナップルは熱を取り、渇きを止める効能があります。また、消化を促進すると言われていますが、飲みすぎると下痢を起こすこともあるので注意が必要です。
黒糖は血を補い、体を温める作用があります。
シナモンにも体を温める作用があり、血の流れをよくし、血の滞りを取り除くことができます。
黒胡椒にはお腹を温める作用、気を巡らし、消化不良を改善する作用があります。
クローブは体を温め、気を巡らす効果があります。胃の疲れにも効果があるんです。
暑くて熱がこもった体をパイナップルで冷やし、しかし冷やしすぎないように黒糖、シナモン、クローブが調整します。夏バテで食欲がない人の食欲増進にも効果的で、うまく考えられている飲み物です。メキシコでは900年前ぐらいから飲まれていたと言われていますから驚きです。
テパチェのすごいところ
「テパチェ」のすごいところは、その効能はもちろん、飲んだ後に喉が渇かないという点です。
甘い物を飲むと、その後に喉が渇いたり、他の飲み物が飲みたくなることはありませんか?
それは糖分の過剰摂取により血糖値が上がり、体がそれを薄めようとして、さらに水分を欲するためです。
しかし、自家製の「テパチェ」はその現象が起こりません。飲んだ後もスッキリとした状態が続くんです。
現時点ではその理由はまだ分かっていませんが、何か分かったら追記しますね。
まとめ
今回は、メキシコの発酵飲料「テパチェ」を紹介しました。
5月ごろから8月ごろまではパイナップルのシーズンで、スーパーでも気軽に買うことができますよ。
普段は捨てるしかないパイナップルの皮をたくさん使いますから、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも非常に素晴らしい飲み物なんです。
信じられないかもしれませんが、一度作ってみる価値はありますよ。
きっと新しい発見があるはずです。