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KPMG LIGA.i 2024 最終節開催 品川CC パペレシアルが初優勝!!

12月1日にLIGA.i第3節がフクシ・エンタープライズ墨田フィールド(東京都墨田区)で開催された。品川CC パペレシアルがfree bird mejirodaiと対戦し0-1で敗れたものの、全対戦成績2勝1敗で、初優勝を飾った。埼玉T.WIngsとbuen cambio yokohamaの試合は、埼玉T.WIngsが1−0で勝利した。
(本記事以外の多くの写真はこちらを参照


パペレシアル品川 0-1 free bird mejirodai

この試合は、品川CC パペレシアルが川村怜(5番)・佐々木ロベルト泉(7番)・寺西一(19番)・佐藤良太(26番)・下村信行(GK 1番)、free bird mejirodaiは永盛楓人(5番)・園部優月(7番)・北郷宗大(9番)・鳥居健人(11番)・泉健也( GK 33番)で始まった。
前半初めは、mejirodaiが押し気味で試合が進んだ。鳥居が3回シュートを放ったり、CKのチャンス6回得たものの佐々木の攻守もあり、得点まではいかなかった。中盤になると品川の攻撃が徐々に増え、川村が枠内シュートを放つも泉が足でナイスセーブ。終盤は、オフェンスに対する素早い守備がお互いに見られ、好機を作ることができなかった。

鳥居健人が強烈なシュートを放つ

後半は、攻守の入れ替わりが激しい展開。後半から入った品川の森田翼(9番)がシュートを放つも決めきれない。9分に入り北郷が絡むシュートが2本うまれる。一旦はmejirodaiゴールまで戻されたものの、泉がすぐさまゴールスローを送り、受け止めた北郷が振り向いてのシュートをゴール左隅に決め、mejirodaiが先制した。ここから両チームとも攻撃を行うが、両GKの高セービングに阻まれてゴールを割れず、このまま終了。mejirodaiが1−0で品川に勝利した。

ゴールを決めた北郷を囲み喜ぶmejirodaiのチームメイト

埼玉T.Wings 1-0 buen cambio yokohama

この試合は、埼玉T.Wings 助川裕太郎(4番)・上杉琉聖(8番)・菊島宙(9番)・秦駿斗(18番)・岩崎直(GK 2番)、buen cambio yokohama 近藤凌也(5番)・齊藤悠希(7番)・和田一文(16番)・中村駿介(77番)・和地梨衣菜(GK 1番)が先発した。
前半は、ケガで主力2人を欠いた埼玉に、yokohamaの攻撃がせまる。中村の強烈なシュートや和田の6本シュートなど、合計10本のシュートを放ちゴールに迫るが、得点を奪うことができない。ディフェンスにも貢献した菊島はシュート2本に抑え込まれた。

試合トータルで10本のシュートを放った和田

後半に入ると、埼玉も少し盛り返し、お互いにボールをキープ場面が増えた。とはいえ勢いのあるyokohamaが5本シュートを放ち、埼玉ゴールに迫る。中盤ではこの試合オフェンスもディフェンスにも貢献している菊島がシュートするも決めきれず。試合が動いたのは14分。混戦の中で菊島が放ったシュートがディフェンスにあたりyokohamaのゴールに吸い込まれ、埼玉に得点が入る。この後、yokohamaもシュートするが決まらず、このまま試合終了。1−0で埼玉が勝利した。

菊島のシュートがyokohamaディフェンスにあたりオウンゴールとなる

インタビュー

品川CC パペレシアル 小島雄登ヘッドコーチ

優勝できたこと自体はすごく嬉しい。勝因は、ベンチに入ってない人、スタッフとかも含めてサポートがすごくあった。チームとして、組織として成長したのが大きかった。
今日の試合に関しては、やっぱり悔しい。mejirodaiになかなか勝てないところを、色々考えて払拭したかったが、今回の結果について改善するとことがたくさんあると感じた。今日の試合では選手の経験を積ませる意図もありつつ、前半は、しっかり守る意図があった。強度落とさずしっかり守り切って、カウンターで前半のうち1点取れていれば良かった。後半に点を取りに行ってやられたという印象ですね。森田にうまくエネルギーを残したけど、逆に収まらずカウンターを食らってしまったっていう感じになった。
日本選手権に向けては、カウンターによる失点が多かったので、そこを改善する必要がある。何かが足りないとすれば、川村のCKや森田のカウンタが入らなかったようなところ。何かをしっかりと突き詰めて勝利していきたい。

MVP/得点王 品川CC パペレシアル川村怜

4チームで3試合しかない中でタイトルが取れて嬉しい。
初優勝、勝ち切れた要因は、初戦が体育館で難しい中で森田選手がしっかり点を取って勝利できたことはすごく勢いになった。2試合目でも勝ち点を取れたので優位に立てた。
今日の試合は、前半はプラン通りだったけど、後半の失点はもったいなかった。リードされた後の展開を想定しながら、日本選手権に向けてできたが負けてしまって悔しい。日本選手権の準決勝ラウンドでは決勝に行けるように頑張りたい。

free bird mejirodai 山本夏幹監督

品川CCはしっかりブラインドサッカーをやるチームなので戦いやすい相手。今回のキーワードは、
ハイインテンシティ(高い強度で行きましょう)
スピード(速いスピードでいきましょう)
ハイパワー(より高い力でいきましょう)。
これを実行するためには守備ラインをハイラインで設定する必要があった。永盛が入るとしっかりラインを押し上げることができるので、不安なくラインを押し上げられた。監督やキーパーのコーチングを必ず彼は復習して伝えてくれるので、ゲームマネジメントはすごくしやすかった。
サッカーについては、縦というキーワードをしっかり使った。これまでの2戦と比べると永盛を除く3枚の選手が、とにかく高い位置にまず突き出る、鋭く前に出なさいという話をした。ゾーンを上げると彼らはラインを下げてくれるので、こちらのミドルゾーンがしっかり空く。なので、縦、縦、縦とコーチングしていた。今回、川村に対しては仕事させなかった。セットプレぐらいしかなかったと思うので、そこは収穫です。品川はフィクスを変えてきた。経験値が浅い選手なのでやっぱり下がる。永盛みたいな選手だったらラインをあげられる。その違いは大きかった。

JBFA 専務理事(代表理事) 松崎英吾

LIGA.iについて、競技性でいくと、 3年の中で結構難しい部分もあった。代表選手も多いので、彼らのプライオリティとしてパラの予選時などは強度が下がっているのではないかという意見もあったりした。パラの8位という成績を振り返ってみた時には、やっぱり国内リーグの中で底上げをしなければいけない。日本選手権や地域リーグは広げる大会なので、LIGA.iが機能していく兆しが見えたというのが率直なところだ。1戦1戦大切に強度を上げながらやっていくところでいくと、LIGA.iが1番いい場になっていくんだろう。
集客については、減ってもないけど増えてもない、ほぼ横ばい。そういう意味では我々の力不足を感じてる。ただ、内訳を見るとクラブチーム由来の集客は増えている。クラブチームの中で自分たちにファンをつけて、いかないといけないよというような土壌がやっと出てきた。今回第1節で品川がチャレンジをして、ホームゲームの運営の協力もして頂いて、集客も 非常に頑張ってくれた。応援の仕方とか、雰囲気とか、良い見本を見せてくれた。集客数もその中でついてくるようになればいい。
パラ出場が決定した1年、本番までの10ヶ月の部分でいくと、我々としてはうまく、いろんな場面でポジティブ要因だったが、パラ8位の結果自体は非常に厳しい。出場自体がすごく価値あることだと我々も思っているが、世の中はそう見てくれない。
この結果には組織的にも経験不足なところや、世界一を語る上で足りてなかったところがある。ただ一方で、この10年やってきたことが間違ってて、軌道修正しないといけないかというと、 そうは思ってない。この延長線で世界一は取れるという風に思っているので、応援をお願いしたい。

来年のLIGA.iがどう進化して私たちの前に現れるのか?協会、チーム、選手、サポーター含めた協力のもと、新しいチャレンジをしていってくれるものと信じている。


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