おとめはクロスドレッサー
おとめです。
前回の記事も読んで頂きありがとうございました。
毎週末に旅人として放浪していまして、前回から間が空いてしまいました。
予めお断りしますと、今回はちょっと気分を害してしまうかもしれません。
と言う今回の記事は、おとめの一つのコアな部分である事。
それは普段着であり、ファッションの話でありますが、クロスドレッサーである事。
どうしても、この話になると、性的な考えとか嗜好とかの話になってしまいます。
なので、そこをご了承の上、最後までお付き合い頂けるとありがたいです。
クロスドレッサーとは。
クロスドレッサーとは、簡単に言うと異性装であることは、最初の自己紹介の記事でも書きました。
でも、普通に考えると、女性がボーイッシュなファッションとか髪型をされるのって、以前から市民権を得ており、割と普通だし、別に今更な気がします。
逆に男性が女性が着ているスカートとかワンピースとか着たり履いたりするのって、やはりマイナー、と言うか、ただの変態視されてしまい、いわゆる男性の女装って、もちろん未だに異質でありますし、異性装って、結局話題になるのは、女装の事だったりします。
女性がボーイッシュな服装するのは、カッコいいとか可愛いとか、むしろ絵になったりしますが、男性の女装って、はっきり言って気持ち悪い、違和感ありあり、ただの変態、と言う認識が当たり前。
で、今でも女装した男性が、女子トイレとか女性更衣室に入ったり、同性を装って女性に近づき、下着泥棒とか性犯罪に走ってしまい、問題となってしまうし、そうなってしまうとただの不審者なんですね。
今は性に対する多様性が認められつつあり、性同一性障害とか同性愛者(いわゆるホモセクシャルやレズビアンみたいな)と言ったLGBTと言われて、そう言った方達も偏見とか差別しない様に社会の一員として生きて行ける様になってきつつあるのですが、まだまだ異質だし、周りからは、「いつか職質受けるのでは?」と言われるし(でも幸いなことにまだ職質は受けていないです。)、「変な服装」と言う認識です。
おとめがクロスドレッサーになってしまった経緯。
子供の頃
ここまで書いてしまうと、本来の性は敢えて言わなくても分かるでしょう。
ここからは、記憶の話になりますが、私が子供の頃は、やはり生まれてきたままの性別で違和感は特に感じていなかったとは思います。
ただ、髪型が長めでおかっぱ髪みたいだった事、すぐに泣き出してしまったりとか、怖がりだったりとかなどなど、どちらかと言うとやや女の子っぽい、悪く言えば女々しい感じだったと思います。
遊びももちろん男の子と遊びましたが、女の子とままごととか好きだったと思います。
あと、私の父と母が長男、長女で、両家とも祖父母ともに初孫。
なので、従兄弟含めて、家族親戚では一番歳上。
つまり、私にはお兄ちゃんやお姉ちゃんがいなくて、そう言う意味で甘えられる人がいなかった。
兄弟では、弟と二人だったので、無理でも欲しかったのがお姉ちゃんであり、お姉ちゃんがいるって、憧れでした。
そうなってくると、幼稚園から学校に行くと、保母さんとか女性の先生とかで好きな方ができて来るわけで、まさにお姉ちゃんに気軽に甘えるみたいな感じでした。
学生時代から社会人になってから。
中学生から高校、大学に上がっていくのですが、女性の服装には興味がありつつも、性別の違和感はなかったし、普通に本来の性の服装で過ごしていました。
ただ、スタイルも良くなく、性格もはっきり言って捻くれていたし、その時から変わり者でしたから、異性からモテるはずもなく。
就職して、あるきっかけで女性とお付き合いするようになって、結婚するわけですが、その時にはおそらく思っていなかったと思いますが、今思うと、いわゆる「男らしさ」「カッコ良さ」「男としてあるべき姿」とか求められていた時に、ある種の違和感でもないとは思いますが、なんか「違うよね」とか思うようになりましたし、はっきり言ってしまうと求められても無理ではないけど、なんか疲れてしまう、みたいな感じでした。
結局離婚してしまうのですが、流石に離婚した時には、でもまだ一緒に居たかったとは思っていましたが、ある程度時が流れてしまうと、そもそも彼女と付き合ったり、結婚して幸せにしてあげる、と言うのがそもそも無理なんだと思う様になってしまいました。
それは、離婚して一人になってから、また一人旅をする様になって、それである種幸せを噛み締める事のもなった事もありますが、このまま一人気のままで過ごした方が合っていると思いました。
きっかけは「興味があったからやってみよう」
また一人になって、しばらくは男性の服装で過ごしてましたが、思ったのが、女性はスカートでもパンツ、ズボンでも着れるのに、男性はスボンに限られてしまう。
要は選択肢がないのですね。
あとは、前からスカート履いてみたかったし、ワンピースも着てみたかったので、実際に着てみたり、履いてみたらどうなんでしょう?
興味があるならやってみたいと思いました。
でもいきなりは、やはりハードルが高い。
まずは、男性の服装でも始められるもの、でもブラとかショーツもハードルが高い。
と言うことで、ストッキングを履いてみることから。
ストッキングって、伝線しやすいし、締め付け感あるし、面倒、ですが、おとめ的にはそれほど悪くなかった。
で、せっかく脚が綺麗になったから、脚を見せたいので、ハーフパンツからスカート、ワンピースになったのですが、主に好んで履いていたプリーツスカートやフレアスカートとかだと裾がゆったりしているし、風が入り込んで気持ちよく快適。
そうなると、今まで履いていたズボンやパンツって窮屈だと思い、結局スカートにワンピース、ブラウスにストッキングが普段着になってしまいました。
ズボンやパンツといった男性の服装は、仕事の時やバイクに乗る時くらい。
今は、靴もパンプス履くし、身体のラインを綺麗に見せるために、下着も変わってしまいました。
体毛は、あると違和感あるし、ストッキング履いても隠せないから、定期的に剃っていますが、そのうち永久脱毛もしたいですね。
髪型も、昨年末に縁あって美容室に乗り換え、より女性の髪型に近くなるように今セットして頂いています。
クロスドレッサーになったらどうなった。
こうして異性装が普段着となってもう4年くらいになります。
男性の服装に比べると女性の服装は、身体のラインが割とはっきりします。
で、そもそもおとめはぽっちゃり体型ですから、はっきりお腹が出て、みっともないのが分かりました。
で、決めたのがダイエット。
まずは、ご飯の量を半分くらいに減らし、食事も野菜を多くしました。
あと、運動。
今まで買い物は車やバイクで行ってましたが、近くの安いスーパーが割と朝早くから開いていて、出勤前に買い物に行けるし、大体往復5キロくらいでちょうど良く、しかもほぼ川辺を歩く絶好のウォーキングコース。
今は、買い物ついでに毎朝5キロウォーキングしています。
始めた頃は、続かない、3日坊主で終わると思って、半強制的に続ける為に、あえてまとめ買いせず、次の日も買い物に行かなければいけない理由を作っていましたが、いつしか習慣になって続いています。
なかなか効果は現れないですが、少しは痩せたし、健康的になったかな?
おそらく、男性の服装のままなら、今も健康とかスタイルを考えずに減量とか運動していなかったし、今体重がとんでもないことになっていて、将来病気の心配が絶えなかったと思います。結果的に健康は大事と考えられるようになった良かったのかな。
今度の健康診断がある意味楽しみです。
それと、男性の服装の時にはファッションとかコーデって興味がなく、楽に合わせればいいやと思って、着たきり雀でしたが、着れる服の幅が広がり、どのように魅せたいのか?と考えるようになり、ファッションとか楽しくなりました。
何となく自分らしいと思うようになり、いわゆる自分らしさを得られるようになったのは良かったのかな。
もちろん賛否両論はありますし、批判やクレームは多いし、それこそ変質者や変態であることには違いないと思っていますが、そもそも異性装自体は、何も犯罪でもありません。もちろん職質も受けたことないです。
(異性装して、女子トイレや女子更衣室に入ったり、下着ドロしたり、性犯罪するから問題であり、もちろんこれは立派な犯罪です。そこに踏み込まなければ法的には問題ないです。)
でも、表向きだけでも応援してくれる方もいますし、今は多様性が認められつつあるので、少しは良くなってきているのかな?と個人的には思っています。
クロスドレッサーになって感じている事。
マイノリティーである。
いくら多様性が認められても、マイノリティーである事は当たり前ですが、間違いないです。
先ほども書きましたが、やはり批判的な意見が多いです。
たまに外出先では避けられますし、ごく一部の温泉とかでは、異性装を理由に入浴お断りされます。
(そこに行くなら、パンツスタイルにすればいいので、問題はないです。)
こればかりは、いくら多様性とは言え、永遠に変わらないでしょう。
いくら服装を変えても体型は変えられない。
やはり、女性と男性では体型とかの特徴が違いますし、そこは変えられないです。
なので、体型のがっちりさはそのままですし、見ればチグハグ感はあるし、元の性別は隠せないです。
服も異性装を前提にしていないから、買ってきてみると、肩幅が合わないとか、着れないとかはあります泣
女性モルモンを注射したり、タイとかマレーシアに行って性転換すれば、少しは変わると思いますが、リスクも大きいし、キリがないから、おとめはあくまでファッションを楽しむだけ、と言う事でそこまでは考えていないです。
やはり、元々与えられた身体は大切だし、そこは自然の摂理に逆らってはいけないから、と思っています。
もう恋愛とか結婚は諦めています。
それは女性からすると、男性はカッコよく、男らしい方がいいですからね。
そんなん、女性の服装なんてしている変質者、変態とはお付き合いしたくないですよね。
なので、この服装を着る、普段着にするに辺り、恋愛や結婚は諦めています。
先ほども書きましたが、おとめは一度結婚して、結婚には向いていないと分かりましたし、自由気ままに生活できて、旅にも行けるし、今更結婚したところで、子供産んでも育て切れないし、彼女にも色々と迷惑かけてしまうし。そこはスッキリ割り切りました。
よく聞かれるのですが、あくまでファッションだけだし、お姉さんに憧れがありますから、恋愛対象は女性です。
もちろん女性とお話しするのは大好きですし、可愛い女性は目で追ってしまうし、つい話しかけてしまいますが、そこまでです。
そこは自制しないといけないし、お付き合いすると、気ままな一人旅に行けなくなるし、なんだかんだで色々と面倒。
経済的な事情とかあるし、気ままなおひとり様って素敵です。
そう考えるとやはり精神的にかなり楽になりました。
ある意味メンタルは強くなります。
それは、まず常識的にはまだ「あり得ない」ですから。
異性装するのも勇気、外出するもの勇気、買い物するのも勇気。
もちろん最初は躊躇しますし、否定的な意見やリアクションも多いですが、普段着になり、生活が当たり前になったら、慣れますし、何と言うこともないです。
否定的な意見やリアクションも多い分、知らぬ間にメンタルは強くなってします。
何言われても何されても動じないし。
続けていれば賛同してくれる、訳ではなく、諦めてくれます。
変わっているからこそ、自分を認識し、常識的な行動を。
異性装しているから、変質者であり変態。
でもそこは服装だけで、だからこそ中身は問題ないと思われる行動は心がけないといけないのかな、と思います。
服装は法に触れていないのですが、もちろん行動まで変態ではいけません。
行動はあくまで常識的に振る舞い、中身は一般人である事は示さないと。
あとは、やはり本来の性は認識しないといけないです。
でも、どうしても女性的な言葉を冗談でも発したくなるし、今のおとめがそこまでできているのか?は疑問ですから、これからもっと精進しないといけないです。
どうであれ、自分らしさ、アイデンティティーは大事。
そもそも個性があって、尊重するのって大切ですよね。
「みんな一緒」と言って、同調圧力とかで個性を殺すのはあんまりだし、それぞれの考えや生き方とかを理解しあって尊重し、活かすのが素晴らしいと思います。
だからこそ、自分らしく生きたいし、そこを表現し、個性を発揮したいと思います。そうでないとつまらない。
自分らしく生き生きするのは幸せに繋がると思っています。
私は、色々と模索して、異性装することで、自分に合った、自分らしさを見つけることができました。
もちろん常識から外れていますが、常識って思い込みではなく、ぶち壊さないと新しい考えや発想が生まれないと思います。
常識をぶち壊したいおとめには良かったと思っています。
最後死ぬ前に、やりたいことやって幸せだったと思えることがいい人生だったと思えるし、個人的には、誰かに色々と否定されて、諦めて、後悔するより全然いいと思います。
異性層自体おすすめはしないですが、何でも興味あればやってみよう。
やはり何でも経験、チャレンジしないとモノって語れないと思います。
おそらくないとは思いますが、仮に異性装やめたにせよ、経験したことは永遠に残ります。
やっぱり、何もしていない方に、思い込みだけで否定するのはいかがなものかと思います。
だからと言って、異性装はお勧めできるものではないですが、何でも、知識とか城跡とかだけで経験していないのに異議を唱えたり否定するのって。
もちろん異議や否定の意見は受け入れますが、言うならやってみてから言ってみな、と思います。
経験やチャレンジした上で言ってくる意見って、やはり重みとか違うと思います。
あと、興味あるなら、やってみるって大事。
やってみて、続けるのも止めるのも自由ですが、やってみたことは経験という財産になります。
異性層は一般的でありませんし、あくまでもお勧めしませんが、何でも興味あればやってみましょう。
(もちろん、違法行為はダメですよ。)
生まれるなら男性?女性?
これもよく聞かれるのですが、色々と考えて、生まれるなら、今のところ女性がいいかな?と思います。
ファッションとか選べるし、今は男女平等ですから、男性みたいに自立して、バリバリ頑張れるし、自由に生きれますからね。
もちろん生理とかきついし、男性とは違って、女性の人間関係は薄い、嫉妬が多い、陰湿とは聞きますが、生理現象は別にして、人間関係はあくまで人となりだし、考え方次第で変えられますから。
男性らしさ、女性らしさとか、薄くなっているし、色々と考えて、来世は女性がいいかな。
より強く、優しく、温かく、可愛く、美しく。
今の自分の目指すところですが、より強く、優しく、温かく、可愛く、美しく。
せっかく始めたのですから、本物に負けないくらいの可愛さや美しさは目指したい。
だからこそ、どうすればいいのか?考えるし、努力する。
そこ含めて、これからも自分らしく生きていくために、より強くなりたいし、優しくなりたいし、温かくなりたい。
何となく、いつも強そうにしている、マウントとってくる、罵倒してくる、って、実は弱いのだから、少しでも強そうにしたいのかな?と思ってしまいます。
だから、内面から強くなって、何でも寛容できるようになりたいし、そこから優しく、温かくなれるのかな?と思います。
今も変わらず好き勝手やっていますが、そこは永遠に追い続けたいと思っていますし、おとめの人生のテーマです。
長々と結局異性装について、自己正当化してしまっている、と言われたらそれまでですが、今クロスドレッサーについて、思うこととか書いてみました。
また、変化あれば、取り上げたいのかな。
ありがとうございました。
少し間が空いてしまったから、今度はすぐに、でも気が向いたら書いてみます。
読んでいただき、ありがとうございました。