6、十字架衛星「Bull & Gate 2231」
『Bull&Gate 2231』( 2231年の暑い夏ロンドンにて)
バーの外に出ると、南の空に大きな十字架の影がうっすらと浮かび上がっていた。
その空に浮かぶ十字架は、かつて初期の外宇宙から突然地球を訪れたミドリ肌の移民たちが作り上げて、
打ち上げた太陽光発電ができる大きな人工衛星だった。
今はもう動かなくなり、その巨大な十字架は、空にいつまでも漂っていた。
オプタス星人と呼ばれていたミドリ肌の移民は、
外宇宙から突然やってきて、地球に救いをもたらした。
首には大きいチューブのようなものが、頭の上につながっていて、
これが蟻の触覚のようであり、暗闇を好むので蟻星人とも呼ばれてた。
地球の表面にまで太陽光が届かなくなったその頃、
この十字架型の衛星は、なかなか届かない少ない太陽光を拾い上げて、
地球に多大なる恩恵を与えたのだった。
——そして、彼らによる友好的支配も――。
この十字架型の人口衛生が打ち上げられたとき、
地球市民はこれを救世主と読んで崇めていた。
ーーハレルヤ!ーー
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続きは
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