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終電の乗り換えに気をつけながら帰る

新橋で前職の同期と飲んだ。
乗り換えのために上野駅のホームにいる。

先ほど東京駅で乗り換えるはずが京浜東北線でゆったりしてしまい、いつの間にか上野にいた。
これ意外に焦る。

会社の飲み会終わりで最寄駅どこなの?って言って「私は松戸」「私は千葉」※まじかよ
と言い合っているサラリーマン。

男「もう帰れないよ〜」
女「めんどくさいからウチで休む」といって一駅で降りる多分カップルでも夫婦でもない男女


終電が近い東京の電車にはそれぞれの物語が詰まっている。


そんな自分も奥さんに今から帰るよと言ってから絶対に乗り換えはミスらないことを心に誓い、「次は〇〇」に5秒に1回は眺めてこれを書いている。

先ほど東京駅で乗り換えるはずが上野にいるんだから絶対に2度目の失敗は許されない。

福岡にいたころ、電車の中吊り広告が減って来ていて、出稿する企業が減っているということを取引先から聞いたことがある。

それを思い出して電車の中を眺めたら、東京でも中吊りはないし、座席の上の辺りにある広告もAGAクリニック1つになっている。
みんなスマホ見てるし誰が中吊り見るねん!って思うからそりゃそうだ。そうなるわ。

隣の男性が足を広めに広げるので、こちらが狭い。後から座ってきた俺が悪いというような素振りだ。

居心地の悪さから解放されるように乗り換えの時が来た。
電車が止まる前に立ってやった。
隣の男性は勝ったような顔でさらに足を広げた。

乗り換えにうまくいき、ホームに着いた瞬間に電車がきた。
この先の失敗は許されないので、座席は空いていても立って過ごす。

3連休にいった植物園のある駅に止まった。
植物園と言いながら、水槽で魚も展示している植物園で、妻はクマノミがかわいいって言っていたが、僕は結構デカめのハコフグが一番可愛いと思った。

という回想をしていたら、
すぐ目の前にいた男性が席に座りながら、前屈みになりそのまま前に倒れた。

こういう時に何かしてあげられたらカッコいいと思うけど、何も出来なかった。
ちょうど男性の向かいに座っていた女性が「大丈夫ですか?」と声をかけたら起きて何もなかったようにまた座った。指輪をつけている。何事なかったように男性は座った。


最寄駅に着いた。
今さらこんな時間だけど、一緒に降りた乗客の誰よりも急いで帰ります。

明日また見たら、やばい文章に笑いたい。
おやすみ!


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