【コラム】ハーモニカ界のアイドル?!【ハーモニカ】
むかしむかし、ハーモニカは〝誰もが一度は吹いたことがある楽器〟と言われておりました。ハーモニカをこよなく愛した俳優、小沢昭一さんが〝ハーモニカが欲しかったんだよ…〟と唄われた通り、戦前戦後においては庶民憧れの楽器で、戦後の教育改革により小学校で最初に習う楽器がハーモニカとなってからは、小学生全員が〝マイハーモニカ〟を持ち(私もそうでした!)、文字通り〝誰もが一度は吹いたことがある楽器〟でした。
しかしそれが鍵盤ハーモニカに取って代わってからは、ハーモニカを知らない子ども達ばかりとなり、残念です。
複音ハーモニカの第一人者、岩﨑重昭先生のハーモニカ教室でも、当時はたくさんの子ども達が通っており、子ども達で組んだアンサンブルもたくさんありました。
中でも特に上手かったのが同い年の女の子4人で結成したリトルフラワーズ!本業は種苗屋さんだった岩﨑先生が育てた〝小さなお花達〟は、小学生の可愛らしさもあって、ハーモニカ界のアイドル⁈といった感じの人気者で、実力も素晴らしく、小学校5年生の時には全日本ハーモニカコンテストで大人に混じって優勝し、翌年も連覇!こんなことは、もう二度とないんじゃないかなぁ⁈
そんなリトルフラワーズの中学1年生の時の演奏を以下、ユーチューブでぜひご覧くださいませ。
(リトルフラワーズ「ハンガリー舞曲第5番」)
(2023.1 ハーモニカライフ99号に掲載)