ジェリー・ムラッド「ハーモニーキャッツ」
今から30年前、20歳の時にハーモニカを始めた時、大矢おじちゃんは私に新しいバスハーモニカと1本のカセットテープをくれて、こう言いました。
「こういう風に吹けばいいから!」
それがジェリー・ムラッドさん率いるハーモニーキャッツでした。
最初に聴いた時、とてもハーモニカ三重奏とは思えなかったです。
でも、こんなの無理でしょ!と思うよりも、こんな演奏ができるんだ!という感動のほうが強かったから、がんばれたんだと思います。
伯父に言われたとおり、繰り返しそのテープを聴いて、2年間毎日練習したら、オジョイメイ・トリオが生まれました。今でもああは吹けませんが、遙か遠く、永遠の目標です。
クロマチックハーモニカのメロディーにコード、バスハーモニカで伴奏を付けるスタイルは、ハーモニカアンサンブルの原点で、彼らの成功により世界中に広まりました。
言うなれば、全てのハーモニカアンサンブルがハーモニーキャッツの影響を受けているわけです。
見ている者をワクワクさせてくれるハーモニーキャッツの演奏をぜひ見てみてください。
若き頃の「道化師のギャロップ」の演奏が1番オススメです!
(1948年頃 アメリカのテレビ番組に出演した時の映像)
(2021.1ハーモニカライフ91号に掲載)
吉田俊輔
-Profile-
伯父と甥と姪のハーモニカアンサンブル「オジョイメイ・トリオ」のバスハーモニカ奏者であり、コンサートの企画、構成を担当。
老若男女問わずに誰もが楽しめるステージで、ハーモニカの魅力を伝えている。日本で開催されたハーモニカの国際大会では裏方を務め、海外のプレイヤーとの交流も深い。
コンサート情報を始め、ハーモニカに関するご質問は、何でもお気軽にどうぞ!
吉田俊輔
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