見出し画像

【ハーモニカ仁義】遅ればせながらNEWS/ご報告の巻【仲村哲也】

昨年、ダウンタウンLAにある日本人街リトル東京で開催された「ズートスーツ暴動80周年記念イヴェント」で、ハーモニカを演奏しました。それは地域貢献ということで、ロスアンジェルス市長からとロスアンジェルス市議会の両方から感謝状を頂きましたッ!


ズートスーツ暴動(Zoot Suit Riots)とは、1943年6月3日から8日まで米国カリフォルニア州ロサンゼルスで起きた一連の暴動で、南カリフォルニアに駐留していたアメリカ白人軍人らが、当時流行していたズートスーツ(幅の広いズボンや丈が長い上着)を着ている若いメキシコ系アメリカ人やアジア系(日系も含む)を人種偏見で暴力制裁(いわゆるズートスーツ狩り)が行われ、多くの都市住民が巻き込まれました。

それから80年経過した昨年2023年、その事実を再認識し、歴史を風化させず、現在でも人種差別偏見撲滅を目的としたイベントが開催されたわけです。

会場は、リトル東京の2番街通りを全面封鎖して、1930年代や40年代の車で埋め尽くされ、ズートスーツを着た男女で賑わい、一大イベントとなりました。我々はそこの特設会場で演奏しました。


やはり、野外ステージというのは気持ち良く演奏出来ますネ~。気分が良いとスイスイ吹いてしまいます。この様なイベントに抜擢されるのは、ホント嬉しいです。

この日の模様は翌日の地元ローカル日系新聞でも大きく取り上げられましたので、ご報告致します。

(2024.10 ハーモニカライフ105号に掲載)

仲村哲也
(TEX NAKAMURA)
-Profile-

1980年代始めまで、自己のバンドでエレクトリック・ベースを担当していたが、1950年代のサウンドに取り憑かれ、アップライト・ベースに転向。
1983年に、FENから流れてきたJ ガイルズ・バンドの「ワーマージャマー」に衝撃を受けハモニカを手にする。
妹尾隆一郎氏に師事し基礎のテクニックを収得。その後は、「F.I.H.ハモニカコンテスト」入賞、アポロシアターのアマチュアナイト・チャンピオンシップに出演(日本人初)するなど、数年の間にトップクラスのハーピストとして活躍する。
以後国内でスタジオミュージシャンとして数多くの録音に参加。1992年渡米。
西海岸人気ファンクバンド「WAR」にリーオスカーの後釜として抜擢され、年間平均100本ワールドツアーに13年間参加。Tex NakamuraやWeeping Willow(咽び泣く柳)の名で、現在も米国ロサンゼルスを拠点に幅広い音楽性と美しい音色で活動中。

●オフィシャルWebサイト
http://blueslim.m78.com/nakamura_tetsuya.html