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マリーアントワネット ほん怖ロング2

 マリーアントワネット 私が訪ねた怨霊の行方 宗優子


 当時、パり市民達は、自分たちの生活の苦境は王制によるものだ、と考えていたから、国王一家を許すことはしなかった。とらえた王室の人々を軟禁していたのだ。

ルイ16世は家族を連れて、ひそかに、チェイルリー宮殿から逃げようとしたが市民たちに見つかり、連れ戻されてしまった。

王は嘆いた。

「国民に自由を与えたわれに、(自由が無い)、ということは驚くべきことだ」


一方、マリーアントワネット王妃には愛人、貴族のフェルセンがいたから、
彼は王妃を逃がして上げたい、と軟禁先のチェイルリー宮殿に忍び込み、
自ら馬車の御者になってパリ郊外まで、馬を進めていた。

(凄いね。持つべきは、愛人か!!?)

だが、貴族が慣れない御者になったのだ、途中で道に迷い右往左往してしまい、ヴアレンヌの町まで来た時、市民達に見つかってしまった。あららっ。

愛人のおかげで逃げられる、自由になれるんだ

、と喜んでいた王妃の落胆振り、といったら見るも無残でした!!

連れ戻されたマリーアントワネット。

宮殿を出て、たった5日しか経っていなかったのに、マリーアントワネット王妃の髪は真っ白になっていた。王妃35才である。逃げるときの恐怖感がすごかったのでしょう。何日も牢に入れられた挙句、死刑ではねえ。
あの気高く美しいマリーアントワネット、最後の、ほんとうにあった怖い話です。


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