実怖 正木ひろし 4 首無し事件1
1944年、戦争が終わる前の年のことです。
わたしはまだう生まれていませんでしたが、、、。
「日本は勝」と思われていて、信じ込まされていて、必然的に戦争で働く兵隊を掌握していた軍隊がいばっていました。ウクライナとロシアの戦争を見てもそうですよね。
国民に知らされず?はじまった戦争のようですが、いまだ戦況も知らされていないようすです。
茨城県の炭鉱で働いていた40過ぎの男性が、突然、警察に逮捕されました。
闇物資の販売にかかわっている疑いで。理由なんてどうでもよく、捕まえる、吐かずば拷問する、が、当然のように横行していた戦中でした。軍人同様、警察官の多くも、勘違いの特権意識を持っていました。悪い奴をつかまえるんだ。人権なんてくそくらえ。
闇物資の販売とは、当時は農家の働き手などは戦争に駆り出されてしまい、
働き手のいない田畑は荒れ放題。残された女子供で作物を作るのですから、
取れ高はたかがしれています。日本中が飢饉状態。憂えた政府はお触れを出しました。
しばらくはコメの売買を禁ずる。コメは日本中から政府が買い集め、配給マイとしよう。
配給マイは少なくて、飢えてる人の中には、農家からこっそり買う人もいて、あっせんして、手数料を取る人もいました。「闇物資の販売」は法律違反でしたが、「がまん、がまん 戦争に勝つまでは、、」
有名な話ですが、ある裁判官は、「わしがヤミ米なんて食べてたら、大政府の決めた法律はどうなるんだ」と言ってヤミ米を口にせず、栄養失調で亡くなりました。
炭鉱夫が本当に「闇物資の仲介者」だったかどうか、それはわかりません。
真実を抱えたまま、彼はそれきり」帰ってこなかったから、、、。帰ってきたのは声もあげられない遺体。
これに敢然と立ち向かったのが、明治生まれの仮面ライダー、弱きものを助ける正木ひろし弁護士でした。
「なんだってー!死んでもうた?」
「死なせちゃって! 冤罪だったらどうするんだよー」
正義の正木ひろしライダーは心で叫んだことだろう。次回へ
(今は亡き偉い先生ですし、努力家、誠実,、法曹界志願者の最も尊敬する人物ですし、正義感があふれる人物像ですが、形式、格式にこだわらず書
せていただきました。正木先生、無礼な書き方あったらすいません)
ていただきました。