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めんどくさいは全てに勝つ
仕事をしていてぶつかる壁の中で、私がぶつかりがちな壁は、『現状維持一択勢』だったような気がする。
長い期間にわたり、現状維持は下降だとか、ゆでかえるがどうしたという洗脳を受けてきた私には、仕事というのは常に変化していくべきもの。しかも運の良いことに私の上司は大体この事を評価してくれていたので、(評価してくれない職場はすぐに逃げ出したので、記憶から削除済)この事は基本的には全員が『正しい』とする考え方なんだと思っていた。
前はこの抵抗勢力のことが分からなくて、こういう風にしたら楽になりますよだの無駄が無くなって効率的ですよ、Win-Winですよだのと今考えれば頓珍漢な説得をした挙句、最終的にはトップダウンで強引に改善を進めたので、さぞかし憎かっただろうなと思う。まぁ改善などという言葉そのものがかなり偏っていて、善悪なんてそんなに気軽に発するべきじゃないと、今は思っていますが。
めんどくさいは全てに勝つという言葉はこの前終わった『大豆田とわ子と三人の元夫』の中で、岡田将生演じるシンシンが人はなぜ離婚をしないかという解説として発された。おおっ!と思った。
人は基本的にはめんどくさいで出来ていて、それを乗り越える為には食欲だとか、性欲だとか、支配欲だとか、そういうものが必要で、現状に小さな不満があったにせよ、めんどくさいを乗り越えてまでの不満じゃなかったら何にもしたくない。これがデフォルト。だと思うとなんだか色々説明が付くなぁと。
私は自分で欲の少なめなタイプだと思っていたけど、それはただ、物欲のことだったらしく、頭がいいと思われたいとか、尊敬されてみたいとか、そういう始末の悪い方の欲が張っているタイプだから、仕事上でのめんどくさいは割と簡単に乗り越えられます。
本心では現状維持が悪だなんて思ってなくて、そもそも伝統というのは究極の無理矢理の現状維持だし、仕事でも、経営者に都合の良い方向に改善していくことが必ずしも働く人の暮らしの改善には繋がっていないことも、重々承知なので、私の職業はは悪の片棒担ぎなのかもしれません。