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鼠径ヘルニア
父が鼠径ヘルニアという病気になった。調べてみるとありふれた病気らしい。病気にかっこいいも悪いも無いけど、何となく隠したくなるタイプの病気なのか、今まで一度も聞いたことがなかった。『脱腸』なら聞いたことがある。
鼠径部のスキマから腸がはみ出たり引っ込んだりするらしいのだか、お医者さんは手術をしてもしなくても、どちらでもお好きなようにと言うので、聞いてみると、腸がはみ出たり引っ込んだりするのを、そのままにして生きている人は割と多くいるみたい。
歯が抜けたのにそのままにしておく、みたいな感じの、老化を受容する姿の一種なのかな。よくわからない。
老化を受け入れること、自然体っていうと、綿のゆったりした服を着て、少し日に焼けて、コンソメキューブを使わずにスープを作り、野の花を飾る暮らしをイメージするけど(するかな?)目の当たりにする本物の老化はおしゃれどころではない。
父が鼠径ヘルニアの事で手術する場合、家族がその決定の場にいなければならないらしいので、会社を休んだ。時を同じくして、大昔の友人から、自分の娘が地下アイドルになったよとYouTubeの案内があった。私の生きてきた道沿いにそんなに不安な生き方の選択肢はありえなかったので、つまらない助言をしそうになったけど、『価値観の多様化!』って脳内のコメンテーターに止められた。
老若情報の振れ幅がすごい一日。