「今どきの若い者は・・・」の後に続く言葉
どうも、高尾トンビです!
「今どきの若い者は・・・」っていうフレーズは、年配の人が若い人に苦言を呈する時に使うイメージですよね。
例えば「今どきの若い者は忍耐力が無い!わしらの若い頃は多少嫌なことがあっても、忍耐強く耐えていたんじゃ!」っていう。
まあ、「〇〇じゃ」っていう年配の人は漫画以外で見たことないですが・・・、内容的にはこのような感じで、若者に苦言を呈しながら自分たちのことを上げるっていうフレーズですね。
この「今どきの若い者は・・・」というフレーズは、古代エジプトの頃から言われていたという噂もあります。また、日本においては『徒然草』の中でそのようなことが書かれています。
「今どきの若い者は・・・」は古くから言われていた言葉のようです。
本当は羨ましい?
でも、僕はこの言葉の裏には「若者への嫉妬心」があるんじゃないかと思っています。
本当は若者が羨ましい。
自分たちはあんなに苦労したのに・・・
自分たちはあんなに我慢したのに・・・
その苦労や我慢から「解放された」時代の若者が羨ましいから、苦言を呈しているフリをして、実は羨ましがっているんだと思います。
だって、その「苦言」って「意味が無い」から。
昔では当たり前のことでも今は当たり前ではないので、それを若者に言われても困惑するだけだと思います。
単純に「時代が違う」って思ってしまう。
「同じことを若者にはさせたくない」という人もいる
一方で、自分たちが若い頃に理不尽な思いやキツイ体験をしたので、自分の子どもや若者にはそういう思いをして欲しくないという人もいます。
そういう方は苦言を呈するというよりも、普通に「羨ましい!」「良い時代になったね。」という発言をされていることが多い気がします。
時代を変えたのは自分たち
時代を変化させてきたのは、現在の若者ではなくその当時の若者です。
時代が求めてきたら変化してきたのであって、その結果として便利で楽になっているだけ。それを若者のせいにされても困ります。
例えば、海外旅行
海外旅行を取り巻く世の中の変化
今から56年前の1964年に「海外渡航が自由化」されるまでは、個人で自由に海外に行くことはできませんでした。
もちろん、飛行機代や宿泊費も高すぎて庶民には無理でした。
それが自由化され、飛行機の便も増え値段も少しずつ下がるにつれて、海外旅行に行く人が増えました。それでも、1990年代までは海外旅行はツアーで行く人がほとんどでした。
しかし、今はLCCやネット予約、Airbnb、Uberなどの登場で、個人での海外旅行が主流になっています。
そして、InstagramやTwitter、YouTubeなどの写真や動画で海外の様子がリアルタイムでわかるので、「怖い」「不安」が軽減されるし、「行きたい」「楽しそう」という気持ちが促進される。
隣の県に行くような感覚で海外に行く人も増えてました。
本当に良い時代になったと思います。
変化に対応できない人たちがグチを言っている
僕は、「今どきの若者は・・・」というフレーズを使う人は、時代の変化について行けず取り残されているので、若者を引き合いに出してグチを言っているだけだと思います。
もちろん、若いうちは経験も少ないし、勢いよく行動するので失敗することも多いと思います。
いわゆる「若気の至り」ってやつです。
それを踏まえて「忠告をする」のであれば、「時代の変化」をネガティブに捉えて、若者に苦言を呈するという形はちょっと違うと思います。
忠告するなら、そんな抽象的なことではなく、個別具体的に指摘をして本人にプラスになるようにヒントを出してあげるべきです。
過去の体験談を話すにしても、そこから得た「視点」「経験」を活かせるような形で伝えてあげるべきです。
ただ、「今はダメだ。昔は良かった」という話をされても相手は困惑するだけです。
自分が苦労したことを振り返ってノスタルジーに浸ることと、若者への忠告は別の話です。ごっちゃにすると、聞いている方も話している人が「何を主張したいのか」がわかりません。
年齢は違えど「今を生きている」
そもそも、高齢者や僕らのような中年の人、若者や子どもたち、いずれも「今を生きている」人です。
若者と同じスピードで動くのは難しいにしても、時代の恩恵を受けることはどの年代でもできるはず。
日本はこれからどんどん少子高齢化になっていきます。
時代の変化をネガティブに捉えて、若者にグチをぶつけているようでは、みんな幸せになれません。
むしろ時代の変化をポジティブに捉えて、若者と一緒により良い世の中を作っていく方が建設的で健全だと思います。
現役感覚が欠けている
人生100年ということであれば、80歳の人も70歳の人もまだ「現役」のはずです。
40代〜50代なんて「まだ若手のうち」に入るかもしれません。
現役のプレイヤーであれば、自分の「今どき」の人の一員なので「今どきの若い者は・・・」って言っている立場ではありません。
サッカー選手の三浦知良さんは現役のサッカープレイヤーです。(2020年1月時点)
カズのように、現役であることにこだわって「今を生きる」という感覚を持っていると若者と一緒に時代を作っていけると思います。
スポーツには肉体的な限界はありますが、「時代を作る一員」であるということについては、「人生が続く限り」現役だと言えます。
僕は、たとえ高齢者と言われるような年齢になっても、若者に苦言を呈するのではなく、前向きな言葉で若者を後押ししつつ、自分も自分のペースで止まらず、前に進むような人になりたいと強く願っています。
オススメの漫画
最後にオススメの漫画を紹介しておきます。
『今どきの若いモンは』
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、この漫画は「タイトル」だけ見ると、ここまで僕が書いてきたことと相反するような感じがしますが、そうではありません。
見事に裏切られます!面白いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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