『カタルタ』で「言語化」スキルを鍛える
どうも、高尾トンビです!
プロフィールや過去の記事でも触れましたが、僕はカードゲームやボードゲーム等のいわゆる「アナログゲーム」を使って、「考える力」「伝える力」などを鍛えるワークショップを主催しています。
そのワークショップで毎回使う「KATARUTA(カタルタ)」を紹介します。
厳密にいうと、『カタルタ』はゲームではありません。
「語りを遊びに変えるカードセット」
です。
カタルタの説明書からの説明を引用します。
語るためのカードセット「カタルタ」は、発見を楽しく生み出すために発明された”発見サポートツール”です。
日常に発見を増やすための手がかりとして、接続詞や副詞など、文頭に使われる言葉に着目しました。
中でも発想を刺激したり対話を深めたりするような言葉を選び、トランプを模してカード化しています。
どの言葉も短く、なじみのあるものばかりですので、会話や思考をかんたんにゲーム化できるでしょう。
語ること、考えることを楽しめるようにしたこのシンプルなツールが、新しい視点の発見をさりげなく手助けします。※太字は筆者
上の写真のとおり、『カタルタ』は一見するとトランプですが、普通のトランプとは一つ違った点があります。
それは真ん中の部分に、「言葉」が書かれているということです。
カードの真ん中に「もし」「つまり」「なぜなら」などの「接続詞」や「副詞」が書かれています。
この発想にシビれた!
僕はあるワークショップのオープニングで、カタルタを初めてやって衝撃を受けました。
なぜなら、カタルタを使った自己紹介がすごく「シンプル・効果的・楽しい」と感じたからです。
しかもこれならファシリテーターの力量はあまり問われない。
カタルタは、トークをしながらカードをめくって、出てきた言葉を使いながらトークを進めるという使い方が一般的です。
私たちがやるワークショップでは、参加した方には必ず冒頭でカタルタを使い、自己紹介やショートスピーチをしてもらいます。
自己紹介って結構盛り上がらないことも多く、「アイスブレイク」が「アイスブレイクにならない」こともあります。
実力のあるファシリテーターであれば、うまく盛り上げることもできると思いますが、私がカタルタに出会ったころはファシリテーターとしてのスキルもイマイチでした。
自己紹介が盛り上がる
しかし、当たり障りのない感じの自己紹介もカタルタを使ってやることで、「意外性」が生まれることが多く、盛り上がります。
「話すのが苦手だ」という方は最初は戸惑ってしまうのですが、カタルタは「「遊び」として「語る」ので、トークに対するハードルが下がります。
「笑い」も起きるので、2〜3回やると本人の緊張も解けていきます。
カタルタは三種類
カタルタには種類が三種類あります。
「スタンダード」、「ロジカル」、「ストーリーテリング」の3つです。
過去には、「こどもカタルタ」や「ロジカル(英語版)」もあったみたいですが、現在買えるのは三種類のみです。
「スタンダード」の特徴
スタンダード版の特徴は次のとおりです。(説明書から引用)
視点の切り替えを促すため、考えを具体化する・抽象化する、話を広げる・深めることができるような言葉を選んであります。
また、自己紹介やアイスブレイク、グループワークで盛んに活用されている現状に照らし、コミュニケーションの場が活性化するよう言葉の選定を調整しています。※太字は筆者
説明文にあるように、自己紹介やアイスブレイク、グループワークが盛り上がるので、そのあとの流れも活性化します。ファシリテーターにとっては心強い味方です。
「ロジカル」の特徴
「ロジカル版」の特徴は次のとおりです。(説明書から引用)
ロジカル版では言葉の選定において論理展開のバランスに重きを置いているため、即興で語るには少々ハードな言葉も含まれています。
とはいえ、話の流れや文脈とよく向き合い、自分の記憶を深く探索することで、難しさを乗り越えることもできるでしょう。※太字は筆者
ロジカル版はその名のとおり、「ロジカル」に語れるように工夫されたものです。
説明文にも書かれていますが、スタンダード版と比べると「難しい」です。
スタンダード版の場合は、「勢い」や「話の内容」で乗り切れることがありますが、ロジカル版の場合は、「論理展開」を意識しながら話さないとうまく話せません。
ロジカルスピーキングを鍛えるにはもってこいだと思います。
「ストーリーテリング」の特徴
「ストーリーテリング」版は、「スタンダード」版や「ロジカル」版とは少しテイストが違います。
「ストーリーテリング」版の特徴は、次のとおりです。(説明書から引用)
ストーリーテリング版は、物語づくりに特化したカタルタです。
主に8〜10歳向けの絵本や昔話、児童文学から文頭の言葉を抜き出し、頻出のものを中心にカード化しています。
また、物語がつくりやすいように、時や場所を表す言葉や感嘆詞が適度に混ぜてあります。※太字は筆者
僕は、三種類全てのカタルタを持っていますが、「ストーリーテリング」はワークショップで一度しか使ったことがありません。
でも、「頭を柔らかく」したり、「こどもの視点・思考」について考えたり、アイデア出しのワークショップなどには良いと思います。
「一風変わった」「奇想天外」「笑いの多い」自己紹介になると思いますので、「アイスブレイク」としても盛り上がると思います。
もし、ご興味を持たれた方は、カタルタの公式サイトをのぞいてみてください。
「カタルタ」を使っているnoter「雷蔵♪」さん
「#カタルタ」でnoteを検索してみると、「雷蔵♪」さんというnoterの方の投稿(つぶやきが多い)がたくさんヒットします。
僕もフォローさせて頂いているのですが、「今日のカタルタ」と題してカタルタを使ってnoteを書かれています。
カタルタのことを知って「雷蔵♪」さんの投稿を見ると、より楽しめますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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