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タンカーのお話 晩秋編 その4 スポット比率・株主還元
こんばんは。とまとです。
今日はスポット比率と株主還元を確認しましょう。
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タンカーの契約は大雑把には、スポット契約と固定契約に分かれますが、それって何という人は
基本タンカーは去年まで冬の時代を過ごしていて、今年になって、それぞれ時期は異なりますが、上昇局面となっているため、固定契約の方が価格が安く、スポット契約の価格が高くなっています。スポット契約もいつまで高い運賃が続くかわからないため、現在例えば3年契約で結んでも、スポット価格よりはるかに低い価格になります。
企業経営として、どうあるべきかは省きますが(固定契約も重要)、スポット価格の高騰による株高にのりたい短期思考の投資家としては、スポット契約の比率が高い方が直近の業績上昇が期待できます。その比率をスポット比率として表しています。とってきた数字が直近のもの、結構昔のもの、よくわからないものがあり(要は怪しい数字かも)、投資判断に使う場合は改めて調べてほしいですが、目安として使ってください。スポット比率が低いのはTNPついで、EURN,DHTとなります。他は90%前後かそれ以上でかなりスポット価格となっています。以前にTNPがEPSベースでかなり割安と書きましたが、このスポット比率の低さが嫌われているかもしれません。株価としての判断は難しいところです。天然ガスなんかもスポット比率の高いものが初期は暴騰していきましたが、途中でスポット比率が低い銘柄がいきなり上がりだす展開もあったので、株価の動きは常に予測不能です。とりあえず、TNPの決算が今週あるので、EPSがどの程度になるかまずは確認したいです。
次に四半期配当をみていきましょう。TNP、FROは決算前なので、Q2のものを記載しています。配当比率でみると、TRMDが約5%と圧倒的です。もし、この配当が続くならば、年間配当比率が20%となり、高配当銘柄の1つになりますね。次はINSWの2.4%でこれもまずまずの配当です。
Q4を考えると、ASCがnet incomeの1/3を配当に、DHTがnet incomeを全部配当に出す方針なので、期待できます。特にDHTはQ3に比べて、Q4の運賃が3倍近くになっているので、配当も期待できます。
配当以外だと、STNGが自社株買いをしています。配当比率としては低いですが、この自社株買いが株価を支えている側面があり、こちらも引き続き期待しています。
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