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千舌古着礼賛リスペクト新中野物語⑭ #せんべろ古着

せんべろ古着は、しばしば工夫しないと着れない服であり、色々と創造したり、手を動かしてみる必要がある。

春が近づきつつあり、ワニのマークが恋しくなり、襟元が擦れてしまったブルーのシャツを400円で購入した。ご丁寧に襟が擦り切れているのでリメイクしてください、と注意書きがあり、私にとって都合の良い品だと判断した。ワニのマークは、テニス→大学サークル→入学を連想させ、なんとなく春夏のイメージを強く持ってしまう。

移殖手術したワニマークのシャツ

そういう訳で上の写真の通り、ポケットの下部を切り取り、擦り切れた襟元に縫い付けた。ポケットは浅くなり、元の下部のポケットラインはハンドステッチを入れてみた。
このデザインの重要なポイントは、何も足さずに元々のシャツだけで、デザイン・リメイクを完結させていることである。

新しいデザイナーの定義として、ものを作らないデザイナーというのをどこかで聞いたことがある。このシャツは、ものを作らないデザイナーがデザインしたシャツと言えるかもしれない。

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