超圧縮地球生物全史
超圧縮地球生物全史
ヘンリー・ジー
生命がかっこよく、躍動的に感じられる表現が多々あり、
わくわくする内容になっていました。
聞いたことのない生き物の名前がいっぱい出てきますが
色んな生き物が長い年月をかけて地上へと出てきたりする感動や
くじらが地上の生き物だったなんて!という驚きもあったり
興味深く読み進められました。
最終的には人類は滅亡するというのですが、
一冊読み終えるころには、人類だけ生き残っていたり
または今のような状態が長く続く事の方が
違和感があるように思えるほどです。
地球の激しい災害と絶滅まみれのオンパレードで
ハッキリ言って何も起きていない地球の方が不思議に
思えてきます。
とはいえまだ人類は宇宙とかにも出ていく気満々だし、
それは何があるか分からないのではとも思っています。
それにしても。
今の私の命は、自分一人のいのちではなく、
大昔から地獄のような環境に立ち向かって来た
生命たちのつづき、なのだなぁと思いました。
そしてそのつづきは人間だけでなく、
この地球の生き物全てが、つづきのすべてなのだなぁと。
そう思うといのちそのものが、愛おしく感じられます。
印象に残っているのが、恐竜には小さい物もいたという話です。
手のひらサイズの恐竜もいたそうで、可愛すぎて飼ってみたいと
思ってしまいます。
また、空中プランクトンの話は衝撃的です。
空気が水やシロップみたいって、どんな具合でしょうか?
驚きの世界ですよね!
そして、笑い事ではないのですが、作者の表現が可笑しくて
声を出して笑ってしまった箇所があります。
恐竜が小惑星の衝突で絶滅してしまう話で
ロックオンて(笑)。恐ろしい恐竜たちも何だか
可愛くすら感じさせるシュールなこの表現が本当たまりません。笑
さて、作者はホモ・サピエンスは社会的組織を作るからこそ
成功したのかもと語っています。
それを言われてみると本当にそうだなぁと思わずにいられませんでした。
また、
これは森の見方をがらりと変えてしまいますよね。
普段は意識もしないし知ることもないような生き物の世界を知り
とても面白く読むことが出来ました。
ちなみに帯には、ジャレド・ダイアモンド超絶賛とありました。
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