難しくない物理学
難しくない物理学
野本 麻紀
私のように物理学なんて、はてな?な人間にも分かるよう
とても丁寧に書かれている内容でした。
特に、自然ってすごいな、宇宙ってすごいな、っていう
ワクワクするような気持ちが文章から伝わってきて
楽しかったです。
印象的なのが、作者の興奮がダイレクトに伝わってくる
第1章相対性理論のところ。
このようにストレートに気持ちが伝わってくる文章は心地が良いですよね。
楽しくなります。
この本でも特に私が感動したのは、アインシュタインの方程式が
宇宙全体の形を計算できる話です。
何のことかというと、
そんなものが分かる時点で凄すぎる話ですよね。
普通だったら、そんな考えても分からなさそうなこと考えなさそうなのに
こういうことを突き詰めていく物理学者って凄いです。
夢がありますよね。
さらに、このアインシュタインの方程式は、重力レンズや重力波、
ブラックホールなど、色々なものを予見したそうなのです。
それについて作者がこのように仰っています。
いったい、方程式というものは、どうなっているんだろうと思います。
こんな数々の現象を表すなんて度肝を抜きます。
アインシュタインの言葉、という本を読んだばかりなのもあり
この方がいかに天才なのかを感じて鳥肌が立ちます。
こういう天才たちがずっと紡いできた知識によって
少しづつだけど、宇宙の謎も明らかになっていったんですね。
第5章のタイトルにある通り、ロマンですよね。
本書ではそうした先人の偉業を「巨人の肩の上に立っていた」という
ニュートンの言葉を紹介していました。
最後まで読むと、おまけ動画が見られるQRコードがあったので
早速見てみました。物理学のクイズになっていて
そちらもへぇ~!って感じで楽しめました。
この作者の方のYoutube動画の方も見てみましたが、
本から伝わる自然や宇宙などへの感謝やワクワクが伝わってくる
動画になっていて、私は学生時代も勉強など全くしてないので
難しい話はよくわかりませんでしたが、
そういう宇宙への思いなどに、感動したり心が清々しい気持ちに
なれたりする内容で、とても楽しかったのでオススメです。