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難しくない物理学

難しくない物理学
野本 麻紀


私のように物理学なんて、はてな?な人間にも分かるよう
とても丁寧に書かれている内容でした。
特に、自然ってすごいな、宇宙ってすごいな、っていう
ワクワクするような気持ちが文章から伝わってきて
楽しかったです。

印象的なのが、作者の興奮がダイレクトに伝わってくる
第1章相対性理論のところ。

時間も空間も、ダイナミックに変化するものだったのです!
なんということでしょう!!

難しくない物理学
第1章 相対性理論

このようにストレートに気持ちが伝わってくる文章は心地が良いですよね。
楽しくなります。

この本でも特に私が感動したのは、アインシュタインの方程式が
宇宙全体の形を計算できる話です。
何のことかというと、

それは重力場の方程式として、時空間の歪みと物質の量の関係を示したからです。これをアインシュタイン方程式と呼びます。物質の量が多いほど時空間の歪みは大きくなります。物質の量として、例えば太陽があったとき、その周囲でどれほど時空間が歪むかが計算でき、そこから太陽のまわりを回る惑星の軌道が導かれます。物質の量として、宇宙に存在するすべての星を考えれば、時空間の歪みとは宇宙全体の形を示すことになります。

難しくない物理学
第5章 やっぱりロマン!宇宙物理学

そんなものが分かる時点で凄すぎる話ですよね。
普通だったら、そんな考えても分からなさそうなこと考えなさそうなのに
こういうことを突き詰めていく物理学者って凄いです。
夢がありますよね。

さらに、このアインシュタインの方程式は、重力レンズや重力波、
ブラックホールなど、色々なものを予見したそうなのです。
それについて作者がこのように仰っています。

宇宙全体までもを含む、宇宙の奇想天外な現象の数々がたった1本の方程式に含まれているということに、世界の美しさを思わずにはいられません。

難しくない物理学
第5章 やっぱりロマン!宇宙物理学

いったい、方程式というものは、どうなっているんだろうと思います。
こんな数々の現象を表すなんて度肝を抜きます。
アインシュタインの言葉、という本を読んだばかりなのもあり
この方がいかに天才なのかを感じて鳥肌が立ちます。
こういう天才たちがずっと紡いできた知識によって
少しづつだけど、宇宙の謎も明らかになっていったんですね。
第5章のタイトルにある通り、ロマンですよね。
本書ではそうした先人の偉業を「巨人の肩の上に立っていた」という
ニュートンの言葉を紹介していました。

最後まで読むと、おまけ動画が見られるQRコードがあったので
早速見てみました。物理学のクイズになっていて
そちらもへぇ~!って感じで楽しめました。

この作者の方のYoutube動画の方も見てみましたが、
本から伝わる自然や宇宙などへの感謝やワクワクが伝わってくる
動画になっていて、私は学生時代も勉強など全くしてないので
難しい話はよくわかりませんでしたが、
そういう宇宙への思いなどに、感動したり心が清々しい気持ちに
なれたりする内容で、とても楽しかったのでオススメです。


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