商業施設・飲食店のコンセプト設計の前に立地分析を行うことの重要性
商業施設や飲食店を開業する際に、大切なのはコンセプトを設計すること。
私も、商業施設プロデュースの仕事に就いたとき、知り合いから何度も「コンセプトな!まずはコンセプトやで!コンセプトがぶれたらあかんのや(関西弁強)」と教えていただきました。
(よくあるコンセプトシートは以下)
誰に(WHOM)
どこで(PLACE)
何を(WHAT)
どのように(HOW)
いくらで(PRICE)
どの時間に(WHEN)
しかし、こういったことを行う以前にコンセプト設計の根幹となる、立地分析を十分に行っておく必要があります。立地分析を行うことで、競合の存在が見えてきたり、ターゲットにすべき属性が浮かび上がってきたり、差別化できるポイントが見えてきたりと色々と嬉しいことがあります。
ということで、今日は立地分析のやり方を紹介します。
私の場合は、立地分析を以下の項目にわけて行いました。
・利便性
→最寄り駅からの所要時間、大型ショッピングモール施設が徒歩圏内にあるか、コンビニ、ドラッグストアが徒歩圏内にあるか、公共施設や金融機関が徒歩圏内にあるか、総合病院や各種医院が徒歩圏内にあるか
・ブランド性
→土地柄が良いか、エリアイメージが良いか、名所、史跡が近くにあるか、観光地が近くにあるか
・地理性
→景色・眺望が良いか
・将来性
→将来性のある環境か
・自然環境
→公園、レジャー施設等が身近に充実しているのか
・教育環境
→指定学校区との距離、塾や習い事、カルチャーセンター等との距離
・住環境
→物件周辺の道路状況、良質なコミュニティがあるか、学生街立地課
・眺望
→エリアを象徴するランドマークがあるか
要するに、自分たちの施設があるエリアはどんな場所なのか、という話です。わたしも、何度もエリアに足を運んだり、統計を見たり、聞き込みを行ったりしました。大変だったけど、なんとなくそのエリアがどんな場所なのかがわかってきて、コンセプトを設計するうえで非常に参考になりました。
立地分析を通して見つけた施設の強み
・周辺に観光施設が集結しており、ハイシーズンには多くの観光客が訪れる
→どんな属性のお客さんが多いのかを実際に観察
・施設からは、海、山、そして上天草のシンボルである四号強が見渡せる眺め
→他エリアにはない強み、強いアピールポイントになる
・国道沿いにあり、天草エリアに向かう観光客の休憩地となるような好立地。
→休憩したくなるような仕掛けを施設に置くことで足止めを狙う
・クルーズのチケット受け取り場が施設内に併設されている為、クルーズ利用客はかならず施設に訪れてくれる
→クルーズ客を分析しニーズを調査することでよいサービスを提供することができる
上記の分析からターゲットを導き出していくと、納得感のあるターゲット設定(仮)が出来ました。当記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです♡
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