リーダーに求められる5つの項目 ~新型コロナウイルスへの対応を例に~
今、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスへの対応を見ていると、「優秀なリーダー」と「なんちゃってリーダー」の違いが見えてきます。今日は世界中の優秀なリーダーに共通する5つの項目をまとめます。
1,決断する
決断することには大きな「責任」が伴います。責任を取ることは大きな「プレッシャー」になります。決断する内容が大きければ大きいほどその責任は重大で、プレッシャーが重くのしかかります。
しかし、決断することはリーダーにしかできないのです。リーダーに与えられた特権が「決断する」ことなのです。
2,スピード感が早い
Jリーグチェアマンの村井満さん。鈴木直道北海道知事。熊谷俊人千葉市長。今回の新型コロナウイルスでの対応で、この3名は特に素早い対応を行い高い評価を得ています。
今回の事に限らず、誰もが経験したことのない問いに直面した時、求められるのは「絶対的な解答」ではなく「納得できる解答」です。絶対的な答えを探していると、どんどんスピードが遅くなっていきます。大事なのは皆が納得できる答えをいかに早く出せるかです。
3,何かを捨てることが出来る
「何をするか決める」というのは、「何をしないか決める」と言い換えることが出来ます。
今回の新型コロナウイルスへの対応では、多くの国で「外出禁止」を決めています。それは逆説的に「経済が回ることを捨てる」と言えます。ですが何かを捨てなければ、何かを得ることは出来ません。「経済を回しながら、でも自粛してね」では結局どっちつかずの結果しか得られないでしょう。
4,スピーチ上手
多くの人に自分のビジョンを伝え、協力してもらうには伝え方がカギとなります。バラク・オバマ前大統領やキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)のスピーチは多くの人の心を動かし、たくさんの賛同を得ました。
上手なスピーチのポイントは
①丁寧な言葉遣いを意識する
②質問や引用をいれる
③より分かりやすくシンプルに
④言いたいこと(結論)をはっきりと主張する
⑤理由(根拠)を用いて説明する
そして何よりも大切なのは練習をすることです。生まれたときからスピーチが上手な人なんていません。何度も人前に出て話をしたり、頭の中でイメージトレーニングをすることが大切です。
5,決して逃げない
サッカー女子アメリカ代表のミーガン・ラピノー選手は女子サッカー選手の地位向上や多様性が認められる社会を作るために逃げずに戦っています。彼女はまさに「リーダー」の見本となる人物です。
リーダーには、「守るべきもの」があり、その守るべきものを守るために、逃げたり隠れたりせず矢面に立って戦うことが必要なのです。
まとめ
組織を引っ張るリーダーに求められる5つのポイントは
・決断すること
・とにかく早さを意識すること
・何かを捨てるすること
・伝え方を意識すること
・逃げずに立ち向かうこと
となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考文献
・鈴木義幸「リーダーが身につけたい25のこと」
・D・カーネギー「話し方入門」
・深沢真太郎「伝わるスイッチ」