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学位授与小論文試験の問題

 学位(看護学)の試験は小論文です。学修成果レポートと同じく、情報がほとんど出回っておらずお困りの方も多いのではないかと思います。この記事では私が受験した2022年10月申請の受験についてお伝えします。なお全く同じ内容をTwitterに乗せてあります。

学修成果・試験の審査

学修成果・試験の審査は
・提出された学修成果のテーマが専攻に関するものとして適切か
・学修成果の内容が学士の水準に達しているか
・試験の結果、提出された学修成果の内容が申請者の学力として定着していると認められるか
について行われます。学修成果と試験の結果をあわせて、申請者が専攻に係る学士の水準の学力を有していると認められた場合に「可」と判定されます。
(『新しい学士への途』令和5年度版p45より)
つまり作成した学修成果の内容を自分でしっかり把握しておくことがポイントになります。
そのためにはレポートとレポート作成に使った資料を何度も読み返すことが大切です。

試験問題

 問題は受験者によって異なり、提出した学修成果レポートからの出題です。私に出題された問題数は以下の2つ(人によっては3つあるそうです)でした。
1)あなたの学修成果の目的と、目的を達成するための方法
2)目的をふまえて得られた結果

最初にA4横書き裏表罫線入りの解答用紙が2枚配られ、全ての用紙に氏名と受験番号を書くように指示があります。また、用紙が足りなくなったら追加でもらえると説明がありました。文字数の指定なし。試験時間は90分です。試験終了時に回答用紙と共に試験問題も回収されます。

 私の学修成果レポートのテーマは「在宅で終末期を迎える人を支える看護」です。現在の延命治療や看取りについての問題点から始まり、ACP(アドバンスケアプランニング)を推進し、望まない延命治療を避け、その人らしい最後を迎えられるように看護師として情報提供や支援を行なっていきましょう。といった内容のレポートになっています。

 問題を見た時はとても困惑しました。なぜなら1も2もレポートにしっかり書いているつもりだったからです。より詳しく記述せよといった意図だったのか、内容に不足があったのかはわかりませんでした。しかしレポートの審査は小論文試験と並行して行われている可能性があったため、レポートの内容と矛盾しないようにレポートとほぼ同様のことを書きました。後日見直した際に、目的を達成するための方法として、「文献調査」など調べた方法を書くべきだったと思いました。

 試験前に過去にどのような問題が出題されたのかを調べたところ…
・○○(レポート内で使われた語句)の定義について説明せよ
・○○をすることでどのような結果が得られるか
など、レポートの内容に不足するものを補うような問題や、口頭試問のようにレポートの内容が頭に入っているかを確認するような出題が多く確認できました。

 注意点としては記述は手書きのため、普段電子カルテを使用している方は「褥瘡」「尊厳」など日常ではあまり書かない漢字を書けるようにしておくことや、シミュレーションとシュミレーションといったのカタカナ語の間違い。そもそも読める字を書く。などがあげられます。

最後に受験者のみなさまへ

 学位授与試験を受ける方にとって、「試験なんて国試以来…」という方も多いのではないでしょうか。もし今回の試験が通らなくても、「修得単位の審査」、「学修成果・試験の審査」のいずれかが可(合格)であれば、3年以内の再申請については可となった審査について免除されます。また始めからやり直しではないので気を落とさずに再チャレンジしてほしいです。

 SNSを見ていると「学位取得後は海外へ!」とか「論文何本読みました!」とか「○○の認定看護師です」とか「経験はMRで何年、ICUで何年」といった何やら凄そうな看護師さんが情報発信していて、ナーバスになってしまいますが、私は急性期病院を2年で追い出されてその後療養病院でのんびりやってきた、凄くない看護師です。しかも育児中。そんな私でも看護学位取れましたので、迷っている方は私の記事を読んでいただいて(宣伝)自信を持ってチャレンジしてみてください!よかったら♡もお願いします!

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