自由な風

息子がデモクラティックスクールへ通い始めて半年ほどが経った。
スクールは、歴史のある一軒家なので冬は寒い。なので今は少し足が遠のき週に一二度登校している。

私は朝のパートがあったり無かったりだけど、パートがある日の、仕事が終わってからの送り迎えにも慣れてきた。
それまでは、外に出るのが億劫で引き籠りがちだったけれど、送り迎えのおかげで、いつもの鞄を持ってさっと外へ出て電車に乗ることは慣れっこになった。ラッシュの時間からは外れているので、湘南までの東海道はのんびりしていて、息子と楽しく通っている。

最初は、本当に不思議な気持ちだった。皆んなが、学校の教室でじっと座り授業を受けている時間に、スイッチやスマホ、それらの充電器と、お昼ご飯と少しのおやつの為のお金が入った財布が入っているリュックを背負い、水筒を斜めに掛けた息子と電車に揺られていると、最高に自由な感じがした。今まで頑張ってきたから味わえる自由な風に吹かれた。
ちょうど季節は梅雨前の緑が眩しい時期で本当に良い気分だった。
♯デモクラティックスクール