乃木坂を聞く私は、強くなりたい。
最近乃木坂46をよく聞く。幼い頃から女性アイドルが好きだった私は、もちろんデビュー時から当たり前のように聞いていた。乃木坂の規模が大きくなるにつれて特別好きな存在というより、生活に溶け込んで行った。特にここ数年は、言い訳みたいだけど、単純に他への興味と忙しさが重なり、乃木坂への興味が薄れていた。だからここ最近、誰が卒業したのか、誰が卒業するのか、4期生はどんな子なのか、何もわからなかった。
最近巡り合わせか、乃木坂ファンの知人にたくさん出会った。それで情報を得て、もうすぐまいやん(白石麻衣)が卒業することを知った(情弱)。厳密には冬ごろ乃木坂ファンを震撼させたニュースを思い出した。そこから思い出を辿るように何度も乃木坂のMVを見返して、いろいろな思いが心に湧き上がる。大学の課題などやることはたくさんあるけれど、とりあえずカフェラテを片手に書いてみることにする。
まいやんの卒業になぜこれほど心を動かされたのかというと、私自身が今年でサークルを引退するから。そして就職活動を通して、長い長い学生生活があと1年半で終わるという実感が出てきたからだ。「〇〇大学の学生」「〇〇(サークル名)の一員」がなくなることへの不安がとても大きい。特にサークル。引退が近づくにつれて、コミュニティの喪失という悲しみと不安が大きくなった。だからこそ、卒業を控えたまいやんは、「乃木坂46」の看板を下ろす時、何を感じるのだろうか。
決定的に違うのは、私たちには引退時期が選べないということ。入部した時からタイムリミットが決まっていた。だからこそ、認めたくないがスッキリせず未練のようなものが残るのだろうか。とにかくよくわからないけれど、最近は白石麻衣の卒業シングル「しあわせの保護色」を毎日聴いている。自分でもなぜここまでこの曲に執着するのか分からないが。
ここまでまいやんの卒業に言及しているにもかかわらず、私の心に残り続けているのは「帰り道は遠回りしたくなる」(西野七瀬の卒業シングル)だ。「しあわせの保護色」については後日言及する。
明るい曲調と勇気をくれる歌詞、元気が出るMV。西野七瀬の弱虫な部分と強くなろうとする部分の対比が描かれている。私は就活の性格検査や周りからの評価で明るくて自信がある人と言われることが多い。でも本当はそんなことない。いつも見えない不安に押し潰れそうだし、「私なんかが今ここにいていいのかな」なんて思うことも多々ある。多分だけど、初期の西野七瀬もこんな感じだったと思う。
でも、学業やアルバイト、サークルで後輩ができた時に自分のヘタレな性格ではいけないと思った。まるで昔AKB48選抜総選挙で指原莉乃が脱ヘタレを宣言したように。まるで碇シンジが「逃げちゃダメだ」と言ったように。
だから、弱虫で内気な女の子が殻を破ろうとする姿を見て、今と昔の私を重ねた。今でも逃げたくなることはあるけど、歌詞の
「弱虫...新しい世界へ 今行きたい...強くなりたい」
「君と離れるのは悲しいけど 大事なお別れだ もっともっと広い世界 知らなきゃいけない」
「過去がどんな眩しくても 未来はもっと眩しいかもしれない」
これを聴いて自分を奮い立たせている。
アイドルは私の人生を豊かにしてくれるもの。特に西野七瀬は自分に勇気をくれた人。弱さを肯定してくれて、それでも強くなれる努力をするために背中を押してくれた人。
年内でサークル引退だ。「大切な思い出、好きだったこの場所」
コミュニティから離脱することは不安だ。だけど今活躍している西野七瀬を見ていると、活動フィールドは違えど勇気をもらえる。私もこれからさらに強くなりたい。そんな時はこの曲を聞くだろう。
卒業したけど、東京に住むいちファンでしかないけれど、感謝を伝えたい。