思い出のウインターステークス 1988
ウインターステークスと聞いて「何?」と言われるのは21世紀の競馬ファン、「懐かしい」と思われるのは20世紀からの競馬ファンでしょう。
ウインターステークスは1984年のグレード制導入と共に始まったダート長距離の唯一の重賞で2000年から東海ステークスとして継承されました。
この年の一番人気はケイコバン。菊花賞からの転戦でしたがダート無敗でした。
二番人気はダート6戦3勝のインターシオカゼ。この馬はあらゆるダート重賞と芝重賞にも出ていましたね。
以下ダート重賞の常連ダイナオリンピア、ダート連勝のソダカザンと続きました。
レースはタカライデンが逃げてインターシオカゼは好位、その後ろにダイナオリンピアとケイコバン、ソダカザンは後方でした。
タカライデンはハイペースで逃げていましたが、中盤からベースダウン、インターシオカゼやケイコバンも後退。代わってダイナオリンピアが早め先頭に立ちます。そのダイナオリンピアを捕まえに行ったのが好位にいたアサカローマンと後方からスルスルと上がって行ったソダカザンでした。
3頭の争いの中で一番良かったのがソダカザン。アサカローマンとダイナオリンピアを差し切ったところがゴールでした。
鞍上の横山典弘騎手はこれが初重賞制覇でした。デビュー三年目で既にリーディング上位に来る程の騎手でしたが重賞勝ちには縁がなかったのでさぞかし嬉しかった事でしょう。