思い出の阪神大賞典 1989
阪神大賞典は当時今のフィリーズレビューの週の開催でした。
この年の一番人気は岡部幸雄騎手のスルーオダイナ、二番人気は大井から転厩してきたイナリワン、三番人気はランドヒリュウでした。
レースは岡冨俊一騎手のナムラモノノフが逃げる展開。ランドヒリュウは二番手、イナリワンとスルーオダイナは中団でした。
レースは道中スローペースに落とし、かなりナムラモノノフには有利な展開。
最後の直線、逃げるナムラモノノフを追って田原成貴騎手のチュニカオーと南井克巳騎手のワコーリューオーが迫り、更に外からスルーオダイナと小島太騎手のイナリワンが差を詰めましたが、猛攻をしのぎ切ったナムラモノノフが1着。スルーオダイナが2着、最後追い込んだ久保敏文騎手のカツノコバンが3着。
でしたが、2着入線のスルーオダイナが最後の直線でイナリワンの進路を妨害して失格(当時は降着制度は無く進路妨害は全て失格でした)。カツノコバンが2着、4着入線のチュニカオーが3着に繰り上がりました。
7番人気と10番人気の組み合わせで枠連27270円の波乱でした。
ナムラモノノフは平地重賞はこれだけでしたが、その後ジャンプ競走に転向し、京都大障害を制し、当時はまだ珍しい平地障害両重賞制覇の名馬でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?