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大統領討論会は威厳が必要(は、思い込み?)

大統領討論会はワシントン内部の「風格」とか「威厳」を維持するロールプレイの(演じる)場であった。
アウトサイダーのトランプは話を割り込み、「ちがーう」「ちがーう」と子供じみたりする、これまでのそれに比べて下品な討論会に仕立て上げた。
確かに去年から予備選中の2月まで続いた候補者討論会は、共和党の管理下、テレビ局主催により近年ショーアップ化されており、トランプのアドリブで相手を攻撃する戦略はこれに上手く当てはまった。
今年7月の共和党全国大会はこれまでも「セレモニー」であり、ショーアップされたものに違いはない。
現在も続く遊説も然り。
しかし、10月の3回の討論会はそれまでと一線を画する。主催はCDPで、テレビ局は共同でプール映像を使用する。去年からのそれとは別物であり、会場の大学の体育館では聴衆に静寂を求める。

ミシェル・オバマの「相手が低俗なら、高尚で臨め」としか言いようがない。 #yougolowwegohigh

さて、本当にトランプはこれまでの「威厳」をみせつけ静寂を求めた10月の討論会を打ち破ろうとしたのか。

最後の討論会、モデレーターのクリス・ウォレスにわりと従順なトランプ。
それでもまだクリントンの演説中や次の話題へ行こうとする前に話を割り込み、制止されているトランプ。
大統領の資質に関する質問でテープ発覚からの流れ全体を「相手陣営の攻撃」「とりあえず全部でたらめ」論法をみせるトランプ。

単なる気分屋にしか過ぎないのか。
#debate #大統領選挙 #トランプ