神のみぞ知る 吉森洋介編(KAさん作品から二次創作) 入れ替わり
吉森洋介。
俺は7位でフィニッシュした。
石越梨里。
俺の彼女は女子単独連続1位。
でも、
「男子7位の洋介を抜けへん。」
彼女はこぼす。
「なぁ。俺ら恋人やんか。競わんでも
「恋人?」「だから何?」
対抗心剥き出しや。
「あたしはあたしで
本物の成果を得たいんよ!!」
言われながら校舎階段にさしかかった時。
彼女は足を滑らせ、支えようと俺は手を
伸ばしたが・・・!
「いたた。」
階段から落ちたようや。
痛い。
ケガは?
あちこち触ってみる。
うん、
骨も折れてなさそ。
捻挫も大丈夫そうや。
て、ん…?!
俺の体やない?!!
足は程良く肉のついた
色白、手は見慣れたもの
よりも薄く小さいのだ。
?まてまて、
膨らみもある!!
思わず掴んでいた。
ウエア越しでも
それなりに主張の
ある大きさに束の間
夢中になっていた。
ヘンタイヘンタイヘンタイ
ヘンタイヘンタイヘンタイヘンタイ!
叫び声が聞こえたと思ったら
凄い力で思い切り手を離された。
俺は一体なんてことを・・・
そのさまを保健の先生に見咎められた。
こら吉森!
女の子に掴みかかっちゃいかーん!
俺が怒られとんのやけど、
どーゆーこっちゃ。
もしや、入れ替わったんか
俺ら。
俺だけでなく、
彼女も保健の先生も
察したようやった。
間もなく彼女がわっと
泣き出したが、仕方なく
それぞれの姿のまま
帰宅するよりなかった。
石越家。
夕食後。
俺は梨里の部屋で茫然とする。
夕飯のカレーはおいしかった。
梨里の家では、カレーに納豆を
合わせていた。他にも福神漬や
キムチなどの付け合わせが豊富
なのにはびっくりやった。
けどそんなことで
びっくりはしていられへん。
何せ女の子の姿なんやから。
慌てたんは
便座に腰を下ろして、
パンツも下ろした時。
「ひぇ、血!!!!!」
赤いシミができていた。
ごめんと思いつつも、
あこに手を伸ばして
そっと触れてみると
指の先も赤く染まった。
ギャーーーっ!
まてまて。
向こうは大丈夫か。
同じ様に動揺してるんかな?
いやいや。
てことは見られるんか・・・
どう思うんやろ。
いやいやいやいや。
考えれば考える程、
かっと頬が赤くなった。
あと。
帰宅途中。
思い立って寄り道した
ランジェリーショップ。
色とりどりに並ぶ中から
俺好みのを何となくで
サイズも選んで、
「試着室、お借りします。」
店員さんに一声かけ、試着室へ。
上着を脱ぎ、
こんな可愛いん着けとるんやなと
ドキッとしつつホックに手をかけるも
焦りもあり中々上手く外せない。
「お客様、いかがでしょうか?」
外から伺う店員さんにカーテン越しに
「やっぱり今日は止めときます。」
とだけ返し、逃げるように店を出た。
女の子って大変やな。
第三階段にはね、
もともといろんな伝説あって
不意に保健の先生の言葉が甦った。
いちばんシンプルなのが、
午後四時、男女で落ちると
ってやつ。
あなたたちのはそれっぽいね。
そんなしょっちゅうあるんですか!?
けっこうある。
これは解き方も簡単で
朝八時に尚人(なおと)神社の
石段を落ちる、か。
怖すぎひん?
四時の第三階段だけでも
死にそうやったのに、石段って・・・
でもそうせな、
ずっと梨里のままっちゅうことや・・・
夢を見た。
早川雄斗が梨里にコクってた。
そして梨里は言っていた。
ごめん、あたし好きな人おんねん・・・
肉体の記憶やろうか。
梨里は申し訳無さそうな
表情を浮かべながらも
毅然とした態度で断っていた。
朝練あるって言って、
早めに家を出た。
貧血気味なのか
起きるのに気力がいった。
それでもあと40分の辛抱。
女の子は女の子なりに大変で。
女の子なりに誠実で。
尚人神社の表鳥居に
先に着いたんは俺やった。
それから少しして、
俺の姿の梨里がやってきた。
よおって手を上げてみたが
何となく力は弱く感じる。
(俺の姿の)梨里は
ニコッと微笑んでくれた。
あと少しの辛抱。
万一もとに戻れなくても、
改めて可愛いヤツってわかったし、
俺かなり幸せ者かもしれへん。
黙ったまま、
俺らは鳥居をくぐった。
あとは神のみぞ知る。
**
KAさんとのお話で、
洋介はどうだったのか
気になったからアレンジで
書いてみました。
想像しか出来ないから難しいけど
何だか楽しかったなぁ🦐🎶
真夜中にごめんなさい。
アレンジさせていただき、
ありがとうございます!!
気の赴くままに、楽しい~~🎶 投稿をご覧下さり、誠にありがとうございます🦐✨ 今までいただきましたサポートは、 ワクワクすること・妹との時間などに 有難く使わせていただいておりますm(_ _)m💞