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香辛料というライフハック

在宅食における「飽き」

コロナウイルスの影響で自宅で食事をする在宅食の割合が増えています。これまで昼食は100%、夕食は30%くらいの割合で外食でしたが、今ではほぼ100%家での食事です。

自炊もしますし、時にはUberなどのデリバリーサービスを利用したり、近所のお店でテイクアウトを試したりしています。はじめは新しいレシピ・新しいお店にチャレンジできて楽しかったのですが、だんだん飽きが出てきました。

デリバリーもテイクアウトも選択肢が限られますし、仕事もしていて料理の幅を広げるほど時間はかけられない。やっぱり外食というのは食の幅を広げてくれていたものなんだなと改めて感じています。

香辛料というライフハック

最近、この在宅食の飽きという問題にかなり有効なソリューションとして香辛料(本稿ではハーブを含意)を発見しました。

唐辛子や胡椒など日常的に使用されるもの以外にいくつかの種類を揃えたところ、食の楽しみの幅がかなり広がりました。

たとえば、同じ「肉を焼く」という調理でも使うスパイスによってレパートリーは何倍にもできますし、テイクアウトした食事やインスタント食品もスパイスをかけることで違った味が楽しめます。

また、メインの料理だけではなく、スープ、ドリンク、デザートなどさまざまな食べ物に使用できることも香辛料の楽しさです。

美味しさは香りで規定されている

以前、ニューズウィークのこんな記事を読みました。「味」は舌で感じるものだと思いがちですが、嗅覚によって感じている部分がかなり大きい、とのこと。

さまざまな香辛料を試してみるとこれを実感します。同じ味付けの料理でも香辛料を変えるだけで全く別物のように感じられるからです。たとえば、ハーブを加えるだけで「魚の塩焼き」は「魚の香草焼き」に変わります。両者の美味しさは全く異なるものです。

大航海時代の背景のひとつともされる香辛料。食欲増進や身体を温める効果もありますし、少しずつ新規開拓していきたいなと思っています。

使用してみた香辛料のうち、使いやすかったものをいくつかご紹介しておきます。

ローズマリー

ちょっとハードル高く感じていましたが、使ってみるととても優秀。肉や魚に振りかけて焼くだけで「香草焼き」が完成します。焼きものを洋食化する手っ取り早い手段。コンビニの焼き鳥に振りかけてレンジでチンしても美味しい。

バジル

何でもイタリア風にしてくれる万能ハーブ。パスタ、サラダ、焼き魚に。特にトマトを使った料理に欠かせません。

クミン

カレースパイスのクミン。「カレーの香りの中心」とも言われていますが、単独で使うとまた別の味わい(辛味はほぼなし)。野菜炒めや焼き物、スープなどに少量振りかけるだけでエスニックな感じにできます。

花椒(ホアジャオ)

中国を代表する香辛料。最近流行りの「麻辣」「四川風」「シビ辛」を唄っている食品にはだいたいこれが入っています。これを入れるだけでインスタントラーメンが四川風に。実をミルで挽くタイプの方が香りが強く出ます。

山椒

日本を代表する香辛料。鰻のお供的なイメージが強いかも知れませんが、そば・うどんなどの麺類にもよく合います。個人的には牛丼テイクアウトに欠かせません。

シナモン

お菓子によく使われるシナモン。私はトーストやパンケーキ、バニラアイス、ミルクティー、コーヒーなどに使っています。スティック状のものを赤ワインに入れてホットワインにするのもおすすめ。

カイエンヌペッパー

辛味の強い唐辛子を細かい粉末状にしたもの。一味唐辛子よりずっと強力でサクッと激辛を実現してくれます。

(初級編)KALDI スパイスアップシリーズ

KALDIが展開するブレンドスパイス。「麻辣」「イタリアン」などのテーマで各種香辛料を配合したもの。ミル付きでその場で挽けるので香りがとても良いです。

「四川風にしたい」「イタリアン風にしたい」と思ったらとりあえずこれを使えば大体それっぽくなる優れもの。

(番外編)トリュフ塩

塩をトリュフで香りづけしたトリュフ塩。パスタやサラダに少量使うだけでトリュフの香りが広がります。高額の割に苦手な人も多いので少量のものを試してみるのをおすすめします。

(番外編)燻製オリーブオイル

これをかければすべてが燻製に。チップで燻して香りづけしたオリーブオイルです。チーズ、魚介類、パスタ、ゆでたまご、ナッツなど幅広く使えます。

まとめ

振りかけるだけで食卓に変化をもたらす香辛料の魅力を書いてみました。外で楽しむエンタメが制限されているので、食の楽しみは重要度を増していると感じています。読んでいただいた方の食卓が香辛料の力で少しでも楽しくなれば幸いです。

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