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よしこさん s2-③/❹

ふくちゃん、
よしこさんがとんちとインテリジェンスを効かせて、一休さんの小話を聞かせてくれたから、私からはお礼に、肩周りの筋肉がモリモリになったよしこさんの絵を描いて郵送しておいたよ。

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考えたんだけど、
助けてあげる人の方ではさ、自分がしたことで相手の助けになったっていう実感が、実はいくつものお礼の言葉とか品よりも、ほっこりと、やってよかったなぁって気持ちに変わっていくんじゃないかなあ。
ドラちゃんは、自分のすることでのび太がハッピーになるから、それを見て一緒に嬉しくなるんじゃない?
ということは、私が助けてを頻発させてはいけないのは、誰かが何かしてくれてもすぐに助からないからだ。
助かった喜びを生み出せないのだから、この人の力になれたと言う充実感を発生させられず、感じてもらえず、せっかく何か考えたりしてくれたのに、問題は依然としてそこにあるという状況になるのがダメなところだ。
のび太みたいに、簡単に助かれればいいのにね!

しかしふくちゃん、大事なことがあるよ。
よしこさんが一休さんの小話を届けてくれたことで、
私が夜な夜な悲しい気分に取り囲まれて、疲れて寝るまでめそめそ泣き続けたり、もうすぐ本当にコントロールがきかないくらい頭がおかしくなりそうなことは解決されないし、もうきれいになってる鍋をいつまでも洗い続けるのをやめられないとか、昼間からワインを飲み過ぎるとか、チャンスがあったら適当に乗り物に乗って出かけて行方不明になりたい気持ちが日に日に膨らんでくることとか、そういうのが一気に消えてなくなるわけじゃないけど、けどけどけど、
それ以外のところで、ほんわりと嬉しい。
よしこさんが頭を使って、そうだ一休さんの話を、と思いついて、それによって私に何か届けばいいと期待して送ってきてくれたことが、じんわり、嬉しい。雪の寒い夜の大通公園の甘酒の感じに似てるよ。

そこには愛があるよね。
友達の愛!


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