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Q 22. エホバの証人をやめる、あるいはやめさせられるということはありますか?

A.
はい、あります。エホバの証人をやめる場合、3つの方法があります。それは「① 排斥 ② 断絶 ③ 自然消滅」です。

① 排斥

 排斥はエホバの証人の組織側から信者をやめさせることで、信者が聖書に反する何らかの罪を犯し、組織が忠告しても聞き従わず、悔い改めない場合にとられる方法です。例えば、不道徳(姦淫や淫行)や偶像礼拝(エホバ神以外を崇拝すること)、麻薬や煙草を吸うこと、そして背教(エホバの証人以外の宗教を信じること)等です。特に背教に関しては徹底的に調べあげ、厳しく処罰します。背教が起きた会衆で、だれがどのように背教者と関わったのか、背教的な教えはどこから入って来たのか等、細かな情報収集をして、日本全国にある会衆の長老たち(各会衆の指導者)に長老団への手紙(内部文書)という形で知らせます。そして背教に関わった者たちを極悪人のような扱い、組織から排除するのです。

日本で起きた背教事件に、北海道北広島市にある広島会衆の事件があります。この事件では、60~70人のエホバの証人が排斥されたそうです。詳しいことは広島会衆が発行した「事件簿」という本に書かれています。

事件簿 北海道広島会衆

② 断絶

 断絶はエホバの証人が自分の意志で組織をやめることです。この方法は、自ら組織にあるいは自分が属している会衆の長老に手紙あるいは口頭で「エホバの証人をやめます」と意志表示することです。多くの場合、やめる理由を伝えます。その理由の多くは、エホバの証人の教えが聖書と違うことを確信したことや組織自体が神の組織ではないことを確信したという理由です。

 筆者は1988年にエホバの証人をやめ、断絶届を組織に出しました。やめた理由はエホバの証人の教えと聖書の教えが違うこと、エホバの証人の組織は神の組織ではないと確信したからです。その結論に達するまで半年以上かかりましたが、組織が様々な点で偽りを述べていることや巧みに信者を欺いていること、組織の指導者の行なってきたことや聖書解釈に問題があること等を知り、失望しました。私がやめた事件は1988年に起きた兵庫県神戸市にあった明舞会衆の事件です。今はその名の会衆はありません。(組織はその事件が起きて、即座にその会衆を二つに分会させ、別の名の会衆にしました)

異端からの回心(出版社倉庫在庫切れ)

 筆者がやめた時、約30名のエホバの証人や研究生たちでしたが、すべて「断絶」でやめました。それは聖書に反する罪を犯したのではなく、自ら、エホバの証人の教え・組織が聖書の教えではない、神の組織ではないと確信したからです。これは組織にとって起きてほしくない事件だったでしょう。なぜなら、組織は自分たちだけが神に是認された唯一の組織であると豪語しているからです。また組織は自分たちだけが聖書を正しく教えていると信じ、信者にもそのように教えているのです。それを「誤っている」と言われると、組織の中にいるエホバの証人に影響が及ぶので、背教者に対しては厳しく、そして徹底的に排除するのです。

③ 自然消滅

 自然消滅は、字のごとく自然に姿を消し、あるいは組織が取り決めているすべての集会や伝道活動、そして信者同士の交流を一切、行なわない方法です。自分の住んでいる所から離れて(引越し)、誰にも言わず静かに姿を消すのです。これは一番、楽な方法かもしれません。ただ、エホバの証人の家族がいたり、信者でない家族がいる場合、簡単には引っ越しができないでしょう。独身や身軽に動けるエホバの証人がとれる方法です。家族が引越しする機会に、何も言わずに引っ越してやめたエホバの証人もいます。(普通は引っ越し先を長老に告げて、その地の会衆を紹介してもらうのです)自然消滅でやめていったエホバの証人も多くいます。

 このように3つの方法でエホバの証人をやめることができます。昨今、エホバの証人をやめたいと思っている証人が増えています。しかしなかなかやめることができないと聞きます。その理由はいくつかありますが、そのひとつが「恐れ」です。組織をやめると滅ぼされるという恐怖感が襲ってくるのです。このこと自体、マインドコントロールされている証拠ですが、実際にその恐怖感があるのです。筆者もやめる時にその恐怖感の影響が一時的にありました。しかし聖書の正しい理解によって克服することができました。また真の神様を見出すことによって救われました。

 どうぞエホバの証人の皆様、また今、やめようか迷っている方、本当の聖書の教えを知りたいと思っている方、真の神を見出したい方、勇気をもって一歩、踏み出して下さい。真理を見出すことができるように真の神を求め、祈ってみて下さい。真の神様は、真理を求めている人の祈りに応えてくださいます。

 皆様の上に救い主の愛と恵みが豊かに注がれますようお祈りしています。




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