炎上騒動はなぜ激化する?
毎日のようにある話題に対してインターネット上では炎上騒ぎが起きています。企業や公務員、議員の不祥事、有名人のスキャンダルや不適切発言・・・。話題になると一気にSNSで拡散していきます。
インターネット上での炎上には特徴があり、批判がどんどんと過激化していくのです。差別的な発言、人格否定など誹謗中傷の嵐となっていきます。
なぜこのように過激化してしまうのでしょう。
インタネットの世界は、自分と同じ考え・意見の人を容易に検索できる環境です。ですから、同じ意見のみを試聴・閲覧したりコミュニティーに参加することで「集団極化」が起きやすくなります。これは、個人と比べて集団では意思決定が偏ることが原因です。
多くの他人が自分と意見を同じにしていることによってその意見に自信を持ち、考えが強化されることを「社会比較説」と呼びます。これらが合わさる(他の要素も複合的に関連する)ことで、激化しやすくなると考えられます。
また、インターネットの匿名性も炎上が激しくなる要因として挙げることができるでしょう。自分を知られないということで罪悪感が薄まることから、無責任性が生じやすくなるのです。
また人は一人では絶対にやらないようなことを、周りの人達に影響されてやってしまうということがあり、これは「群集心理」と呼ばれます。
日本でもハロウィンは毎年恒例として定着した感があります。東京都渋谷区の繁華街では暴動騒ぎが起きたことから、スクランブル交差点周辺にはDJポリスが出動し、巧みな話術で人々を誘導する光景がニュースで報道されるようになりました。
群集心理には特徴があり、この3つを挙げることができます。
・一体感
・無責任性
・無名性
たとえば、渋谷に集まった人達にはハロウィンに参加しているという共通の目的があります。この場に一人で来ていたとしても共通項があることで、周りの人との一体感が生まれやすくなっています。これはスポーツの観戦、イベントに参加したときのように、その場の空気感が気分の高揚を招きます。興奮状態になると、冷静な判断や抑制しようとすることが難しくなっていくでしょう。この状況で飲酒をすれば、さらに歯止めが効かなくなる状態になっていくのです。
無責任性が生じるのは、組織の集団とは違い、そこに参加している人々は規則などで縛られていません。ですから、なにをしても構わないという考えから無責任な行動を起こします。
さらに、周囲の人々に自分を知られていない無名性から罪悪感が薄まり、その場の状況に反応して暴徒化してしまうという可能性が高まるわけです。
私たちの言動、行動はある意味監視下に置かれていることを認識すべきです。事件が起これば、容疑者の行動は防犯カメラに鮮明に記録された動画から足取りが分析されていきます。また、SNSで発信していることも記録されているのです。私たちは軽率な行動には警戒しなければいけません。
イエス・キリストは人の心を知っておられます。クリスチャンはそれを自覚しているからこそ自制が働くのです。
聖書には人間の本質が神の視点から記されています。どうぞ聖書を開いてみてください。
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