見出し画像

子どもができた今、家を買ってない自分を褒めたい理由

私は30代前半、5歳の息子と夫の3人暮らし。ここ最近、つくづく思うんです。「家を買わなくて本当に良かった」って。

その一番の理由は、息子の小学校を自由に選べるから。

家を買おうとしたこともあった

実は結婚してすぐに、家を買おうとしたことがありました。夫も私も、マイホームには憧れがあったんです。

住宅展示場を回って、「こんな家に住みたいね」って夢を膨らませました。でも、当時は貯金が少ししかなく、結局購入には至りませんでした。

あのときは正直、少しがっかりしたんです。「マイホームの夢はまだ先か」と。でも、今になって心から思います。あのとき買わなくて本当に良かったと。

息子の登園拒否が始まった日々

息子は2歳から保育園に通い始めました。でも、年中に上がった新学期から、登園拒否が本格的に始まったんです。朝になると「行きたくない」と言って泣く姿を見るのがつらかった。

理由を知りたくて保育園の先生と面談もしました。でも、保育園でトラブルがあるわけじゃないし、特に問題行動もない。じゃあ、なんでだろう?と悩みました。

そのうち、年少クラスから始まった小学校の準備が原因じゃないかと気づいたんです。

自由に遊べる時間が少なくなり、ルールが増えていく。おそらく、息子にとって保育園が窮屈な場所になっていたんだと思います。

息子はHSC(ひといちばい敏感な子ども)

そのとき、自分でいろいろ調べてみたんです。すると、息子は**HSC(Highly Sensitive Child)**の特徴にぴったり当てはまりました。日本語で言うと「ひといちばい敏感な子ども」。

赤ちゃんのころから小さな音や光ですぐ目を覚ましてしまう子でした。偏食もあるし、癇癪も多い。とにかく、育てにくいと感じることが多かったんです。

この子がそのまま公立の小学校に行ったら、不登校になるだろうなと確信しました。

家を買っていたら選べなかった自由な小学校

だから、息子が自由にのびのびと学べる小学校を探しました。

すると、県内に理想的な学校が見つかったんです。それは、あの有名な「きのくにこどもの村小学校」をモデルにした学校。宿題もないし、通信簿もない。自由に個性を伸ばせる場所です。

ただ、その学校に通わせるには引っ越しが必要でした。

夫に相談したところ、最初は転職に躊躇していたけど、最終的に賛成してくれました。もし家を買っていたら、転職なんて簡単にできなかったと思います。ローンが残っていたら、そんな選択肢はきっとなかった。

夫の働き方も見直せた

夫はこれまで不規則な勤務が多く、夜勤もありました。子煩悩な人だけど、家にいないことが多い。

でも、転職を機に夫も働き方を見直そうと言ってくれたんです。

家を買っていないからこそ、多少給料が減ったとしてもライフスタイルに合わせて思い切った選択ができる。

家を買わない選択肢の素晴らしさ

家を買うことが「安定」だと思われがちだけど、実際は変化に対応できる柔軟さが大切なんだと実感しました。

息子の未来に合わせて環境を変えられること。夫婦で働き方を見直して、家族の時間を大切にできること。

家を買っていなかったからこそ、私たちはこの選択ができたんです。

これからも、家族の幸せに合わせて自由な選択ができる生き方をしていきたいな。

いいなと思ったら応援しよう!