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半年間毎月ワークショップを開催し続けて分かったこと

■ 始まりは44才の誕生日

4月22日、44回目の誕生日。僕は渋谷のイベントスペースでワークショップを開催してました。
思いつきの企画でね。テクノロジーとクリエイティビティを組み合わせて、みんなでなにかをつくって遊ぼうっていう「大人もできるかな」っていう企画をやろうと思って。

で、Facebookに「ちょっとした勉強会やセミナーが開催できそうな貸し会議室やコワーキングスペースで、お勧めのところってありますか?」っていう書き込みをしたんですよ。そしたら、「イベントスペース、使ってよいですよー」って連絡をいただいて、そこから毎月1回のペースで、いろんな遊びのイベント企画を実施しています。

■ 創作昔話を100言語に翻訳して電子書籍にするワークショップ

最初にやったのが、昔話を100言語に機械翻訳して、それを本にまとめてKindleで販売するっていう遊び。最初は自分ひとりでやってたんですが、なかなか面白いのでこれをみんなで共有できたら楽しいだろうな、と。で、ワークショップ形式にして、10人くらいひとを集めてみんなで一冊つくったわけです。それが、まぁ楽しかった。自分ひとりでコツコツつくるのも良いのですが、みんなで一緒につくるとさらに楽しい。

■ 音声入力と文字認識

で、二回目は「音声入力」で遊んでみるという企画。その場にいる全員が、パソコンやスマホなどから音声で文章を入力している光景は、なかなかシュールで楽しかったですよ。

■ アンバサダーマーケティングについて語る飲み会

その後、「アンバサダーマーケティング」について語りながらのディープな飲み会をしました。アンバサダー施策を行っている企業のマーケティング担当者さんたちと、実際にアンバサダーとして活動している人たちが、酔った勢いでざっくばらんに意見交換をするという。これも楽しかったなぁ。イベントの時間だけでは話し足りずに、そのまま居酒屋になだれこんでそのまま終電の時間までアンバサダーについて語り合う、と。

■都電を貸し切りにして旅をテーマにした写真展

で、イベントとしてはそっからちょっとフリースタイルな感じになりまして、次にやったのが都電荒川線を一台まるまる貸し切りにして、旅をテーマにした写真展を開催。約1時間、電車の中に写真を展示して、それぞれが旅について語るという。僕がチェコを旅したときに、現地でたくさんの路面電車の写真を撮ったんですよ。で、その写真を日本に戻ってから展示したかった。なので、日本の路面電車である都電荒川線で、写真展をやってしまおう、と。チェコの旅仲間だけでなく、いろんな人たちが参加してくれて、これは本当に自分で企画して楽しいイベントでした。

■ お金のいらないフリーマーケット

で、そこからまたワークショップはどんどん脱線していって、「お金のいらないフリーマーケット」というのをやりました。その名の通り、お金を使わずに物々交換をしたり、あるいは「ペイフォワード(pay it forward)」の精神で何かをもらったら誰かに恩送りをする、という方式。遠隔からもクロネコヤマトの宅急便コンパクトで参加できるようにしたので、いろいろな品物が集まりました。で、イベント当日は会場で「かえっこ」をしたり、あるいは好きなものを持っていってもらい後で誰かに「恩送り」をする、と。でもって僕は、当日集まった品物を家に持ち帰って、そこからまた遠隔からいろいろ送ってくれた人たちに、お返しの品物を詰め合わせにして送る、と。

■ 早朝に品川で富士登山

ちょうど半年目となる第六回目の企画は、なぜか突然朝活に。品川で富士登山をするという企画。僕が「アーバンアルピニスト」を名乗って、都内で「登らない山登り」っていうのをやってて、それをみんなでやったら楽しいかな、と。都内には、登るほどではない低山とか、あるいは単に「山」のつく地名とか、昔つくられた富士塚があったりして、登らなくとも山登りが楽しめる、と。中でも、都内に50箇所あるといわれる、人口のミニチュア富士山に登るのはすごく楽しくて、ちょうど「江戸七富士」を制覇したところだったので、そのひとつでもある品川富士に登ろうというのがイベントの主旨。このときは、僕も含めて参加者がたったの3人。そうだよねー。早朝に品川で5分で登れる富士山に登りたい人、なかなかいないよねー。でも逆に、よく集まってくれたなー、と。

思うんですけど、やっぱりこういうイベントって、人と人とのつながりが大事だな、と。特に、僕の場合はほとんどが無料のイベントなので、収益が目標ではない。はっきり言って、全てのイベントが赤字なんですけど、僕としては「みんなで遊ぶ」っていうのが楽しくてやってるだけ。ふらっと遊びに来てくれて、「楽しかった」って思ってくれれば大成功なわけですよ。そんなスタンスで半年間続けて、そして7回目。

■ アイデアを形にするワークショップ

久しぶりに、真面目なワークショップ。場所も最初のイベントスペースに戻して、「アイデアを形にする」っていうテーマでみんなで手を動かして、頭を使いながら、ワークショップをやろう、と。まずはFacebookでイベントページを立ち上げ、「この人が来てくれたら面白いワークショップになるだろうなぁ」という人に声をかけていきました。いろんなアイデアを持っていそうな方々。既にみなさん、それぞれイベントを立ち上げてたり、おもしろい企画をどんどん実行している方たちなので、今さら僕が何かを教えるということもほとんどないのですが、ワークショップの流れとしては、頭の中にあるアイデアのカケラをひたすらひたすら搾り出して、それを分類して見出しをつけることで、やりたいことを明確にして、「プロジェクト」としてまとめてみよう、と。そんな感じ。基本的に、僕はその脇でニコニコしながら立っているだけの役割。短い時間のワークショップでしたが、みなさんがどんどん面白そうなプロジェクトを形にして発表するので、僕はそれを聞いててただただ楽しい、と。

今回は、ゲスト登壇者もお呼びしました。東京マラソンに10回連続で参加していて、毎回その様子をライブ動画で配信しているジョセフ・テイムさん。走りながら地図上でイラストを描くGPSアートのプロジェクトや、LEDを使った光の軌跡を写真にした作品、クリスマスツリーのコスプレをする企画など、次々と面白い作品をつくって活動されてるクリエイターさんで、ナイキやインテルなどの企業ともコラボしていたり。その活動内容を話してもらったのですが、まぁ、そのプレゼンが面白い。まず、とりあえずトライしてみること。やっていくなかでいろいろな課題や問題に直面するけど、そのたびに解決策を模索していく。で、やり続けているとどこかでなにかが繋がって、いろんな人に名前を覚えてもらったり、あるいは企業コラボに繋がったり、自分で会社をつくって仕事に結びついたり。僕も、ジョセフさんとはクリエイティブワークショップで知り合って、J-WAVEとのコラボ企画でGPSアートに参加したりして、すごく話を聞いてみたかったので、こんなに充実したプレゼンをしてもらって感動でした。

さらにさらに、今回はぺんてるさんに協賛いただいて、KUMIKAE-NOTEという付箋ノートの文具を提供していただきました。発売前にイベントでこの文具のことを知り、今度のワークショップにぴったりだなと、ダメもとでお願いしたら、なんと本当に人数分提供いただきました。当日は、ぺんてるの社員さんもいらっしゃって、製品の解説をしていただいたり。僕もこの付箋ノートがすごい気に入っていたので、それをワークショップでシェアできてすごく幸せ。

本当に、幸せなイベントでしたよ。たぶん、僕が一番楽しんでいたと思う。
そのワークショップイベントから二日経って、その余韻に浸っているところ。

ある意味集大成的なワークショップイベントだったので、実はこれで終わりにしても良いかな、とちょっと思ってました。これを超えるものは、なかなかつくれないかな、と。

■ そしてここから意外な展開

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「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。