杉の木から薪をつくる
今年、焚き火デビューをした。都内のキャンプ場で、会社帰りに焚き火を楽しむ会。薪は、手頃なものが比較的安価に手に入る。それが、当然だと思ってた。
宮城県石巻市雄勝のとある山へ、四年ぶりに訪れた。野生に帰れる場所。
「よし、この木にしよう」
ゴリゴリと鋸を引いてたら、びっくりするような大きな木が意外と簡単に倒れた。伐採用に、既に立ち枯れさせてある杉の木。ちょうど木と木の隙間に、ちょうどよく横たわった。
年輪を見ると、30年以上経過している。枝を落とし、それを三本に切って分けた。
これを麓まで運ぶのが大変だった。3人で運んだのだが、少し歩くだけで全身から汗が噴き出す。「すみません!ちょっと休憩で」と、こまめに丸太を下に下ろしつつ。いやはや、都会暮らしで身体が鈍りきってる。ある意味、100km歩いた時よりしんどいかもしれない。勝手に手を離すことができないからね。
薪置き場の前まで運んだ頃には、すっかり握力がゼロに近くなってた。さらにそこから、丸太を適度な大きさに断裁し、斧で薪割りをする。2日間に渡って作業して、ようやく取ってきた杉の木を全部薪にすることができた。
かなりの重労働。腕や上半身がすっかり筋肉痛に。限られた道具で、自然の中から燃料を得るということは、かくも大変なことなのか。
今度焚き火をするときは、薪のありがたさをしみじみと感じると思う。
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「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。