事業再構築補助金の後継補助金!?「新事業進出補助金(仮称)」について現在分かっていること
■2024年補正予算の中に「新事業進出補助金(仮称)」が含まれています
現在国会に提出されている2024年度補正予算に、来年から公募開始になると想定される補助金がいくつも含まれています。
その中で注目が集まっている事業再構築補助金の後継補助金「新事業進出補助金(仮称)」も含まれています。
この補助金は予算資料の名称だけで詳細は謎でしたが、その情報が少しずつ出てきましたので、現在分かっている内容について、当センターの見解も含めて紹介したいと思います。
■予算額は1,500億円、補助率は1/2
今回計上されている予算額は1,500億円。
財源は既存基金を活用と書かれていますが、省力化投資補助事業を再編という表記もあり、当該基金について
事業再構築補助金→省力化補助金→新事業進出補助金(仮称)
という形で再編されながら活用されるイメージかと思います。
また、補助額の情報はありませんが補助率は1/2となっています。(特別枠や賃上げ要件などでかさ上げされることがあるかは不明)
■経産省資料による事業目的と事業概要
○事業目的
人手不足や賃上げといった昨今の経済社会の変化の中で、中小企業等が成長する過程においては、既存事業の拡大に加え、新たな事業の柱となる新事業への挑戦が重要。既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的とする。
○事業概要
企業の成長・拡大を通した生産性向上や賃上げを促すために、中小企業等が行う、既存事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への新規参入にかかる設備投資等を支援。
■事業目的と事業概要のポイント
ここからは当センターの独自見解ですので、最終的に外れる可能性もありますが、参考程度に読んでいただければと思います。
経産省資料による、事業目的と事業概要のポイントは
「既存事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出」
「企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上」
「賃上げにつなげていく」
「新規参入にかかる設備投資等を支援」
あたりではないでしょうか。
その中で、「新市場・高付加価値事業」という表現は、事業再構築補助金・成長分野進出枠の「市場拡大要件」とも異なる表現です。
単なる成長市場に進出ではなく、「高付加価値」という部分に重点が置かれた要件が付くことになりそうです。
また、この短い文章の中で3回も「賃上げ」という言葉が出て来ます。
経産省が相当重視している証拠ですので、事業再構築補助金・成長分野進出枠やものづくり補助金などと同様、賃上げや給与支給総額の増加などが要件に含まれるのではと推測されます。
■公募スケジュールは?
現時点で、「新事業進出補助金(仮称)」の公募がいつ開始されるかは不明です。
現在分かっているのは、補正予算が国会審議中であり、政府は年内成立を目指しているという点。
もし政府の見込み通りに補正予算が可決された場合は、年明けから補助金事務局の公募、補助金概要情報が出始め、最短で来春(場合によっては来夏)ころに公募開始となるスケジュールではないかと思いますが、いずれにせよ推測の域は出ません。
■その他
こちらの記事は、あくまでも2024年12月5日現在、周知されている情報を元に当センターの見解を書いた物です。
今後出てくる情報次第で大きく変わる可能性がありますので、ご注意ください。
また、情報は相変わらず補助金情報を最速提供の
マルホさん( https://x.com/isyokenmei )で知りました。
いつもありがとうございます。
■補助金申請をお考えの方は、ぜひ当センターへご相談ください
北海道補助金助成金サポートセンターでは、札幌市・苫小牧市・千歳市・恵庭市など道央地区や北海道内を中心に、自社での申請が難しい事業者に向けて各種補助金の申請サポートを行っています。
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